Duofold Limited  ★ステイタスな赤色★

 
 

 
     

Parker Jasper Red  

 1987年パーカーの創業100周年を

記念して制作販売した。

 1999年には、生産を終了した。

     
       
「オークの木製ケース」 「黒のベルベットに映える」 「サイズはインターナショナル」


 1920年代初頭、Parker社はインク補給量を2倍にした万年筆を開発した。また、画期的なペン芯の開発と改良を進めた。これにより、Parker社の 万年筆の主力は「Duofold」となった。そして、それはまた、世界の万年筆の頂点に立った。「Parker Duofold」は一世を風靡した筆記具の名品とまで言われるようになった。 こうして、Parker社は筆記具メーカーのリーダー的存在となったのである。それから60余年後の1987年にParker社は創業100周年を迎えた。これを記念して、 「Duofolfd」の復刻版を世に出したのである。かつて一世を風靡した「Duofold」のデザインは、アールデコ調の直線的な堅いイメージであった。 そのため、Parker社は時代に合うように若干のデザイン改良を加えたのである。こうして生まれた丸みを持った万年筆は、柔らかなフォルムにイメージチエンジしたのである。このデザインは現代感覚にマッチし、重厚感 も醸し出している。この時点で復刻された殆どの「Duofold」の万年筆は、キャップに2本のゴールドリングがつけられた。さらに、伝統を生かしながら、デザイン の改良がなされていった。今回紹介する「Duofold Jasper Red」では、新らたにデザインされた「Duofold」のロゴ が刻印された天冠(Tassuies)も用意された。これにより一層、精悍なイメージの万年筆となった。
 

「レッドの(F)Nib」 「コンバータが付いている」 「上 International size」
「下 Centinual sizeの黒」

 この万年筆のNibはプラチナ製である。そのNibには矢羽とDuofoldのマークが刻印されている。じっくりと眺めてみると、誰にも気品のあるハイカラーな仕上げとなっている ことがわかる。万年筆は胴軸(バレル)が太めのCentinual size と、やや細めに仕上げたInternational sizeの2タイプが用意された。このシリーズは1999年でその製造は終わり、「Duofold」シリーズの販売は2000年11月にブラックを除いて終了した。
 インクの補給は、カートリッジ&コンバーターの両用式で、ペン先は18金の(F)が着装されている。本体はインターナショナル・サイズで太さは13mm、長さ137mmである。セット内容は万年筆本体、天然木ケース、説明書である。
 
  「朱地に映えるゴールド」   「重厚感のある朱色」   「2つのゴールドリング」  
             
 
 
「Parker Duofold」は、Parker Penのフラッグシップモデルである。これを持つ誰もが最高のステイタスを感じることの出来る逸品であるといえる。 そういう人のためにであろう、FP(万年筆)、BP(ボールペン)、SP(シャープペンシル)のセットも用意された。
 BP、SPともに通常愛用しているジョッターのボールペンよりは太くて重い。そのためか力を入れなくてもすらすらと書き心地が大変いい。しかし、普段使いにするにはケースに入れて傷のつかないように注意を払う必要がある。
 
 
             
       
  「FP・BP・SPのセット」   「貴賓の漂うセット」   「重量感のある手応え」