Vermeil   (1966-1974)   
 
                  
シルバーのCrosshatch grid(銀製品)に金張りや、
                                                      金メッキを施した高級な「PARKER 75」)
     
 


 この万年筆は、キャップとバレルは先に紹介した英国銀貨と同じスターリング・シルバーのCrosshatch gridで、パターンも同じ
網状線格子模様である。その上に、金張りしたものや、 金の電気メッキした高級仕様のモデルである。
 
       
  「中期のVermeil」   「後期のVermeil」   「左−後期のキャップ」
「右−初期のキャップ」
 


 小生が所有しているのは、「パーカー 75」のコレクターで有名な「
Lih-Tah Wong」さんのすごい研究の成果であるホームページによれば、「パーカー 75 Vermeil 」の製造されていた期間の中期、後期の物であるらしい。前期の「Vermeil」 のキャップリングに刻まれている文字は、「STERLING  &  1/20 14KGF  CAP  &  BARREL  USA」である。
 

  「上−初期のキャップ」

「下−初期のキャップ」
  「左−ParkerT-Iの天冠」
「中−初期の平らな天冠」
「右−後期の皿状の天冠」
  「左、中−初期のNib」
「右------後期のNib」
 


 
初期や中期の「Vermeil」は写真からも分かるように、
キャップの天冠(tassies)とクリップに特徴がある。クリップの羽は短く、矢尻も小さいし、平いらなtassiesなのである。また、金張りであることから、後期の金の電気メッキに比べる鮮やかな金色をしている。
 この3段階に分類できたのは、この万年筆を収集していて、キャップに刻まれた文字の変化と、他の「パーカー 75」の共通部品の形の変化と、時代経過からが大きな理由である。しかし、「
Lih-Tah Wong」さんは、下の右にあるような物を見つけておられることから、分類を改めなければならないかもしれない。
 

「中の3本がVermeil」 「初期のVermeil」
Lih-Tah Wongより)
「前中後期以外のVermeil
Lih-Tah Wongより)
FP、BP、SPのセット」 貴賓のあるVermeil Set」