「パーカー チャレンジャー」

 
 

Parker Challenger

1936〜発売

(Vacumaticの時代に製造されたスクールペン)

 
     
       
  「バランスの良い形状」   「黒のTassies」   「ボタンフィラー」  
 
 「Parker Challenger」は、「Vacumatic Pen」の時代(1934年)に製造が紹介されたスクールペンである。インクフィラーは、尻ノックのボタンフィラーである。大理石模様で作られた「Vacumatics」と同じプラスチックを使っている。 Greyの大理石模様のバージョンではニッケルトリム、Redは大理石模様で、グリーン大理石模様もあった。
 クリップは
Lucky Curve Penのものと同じである。Cap-Topの ビスは黒いプラスチック製の円錐形をした Tassies でとり付けられている。このために、この万年筆は派手ではないが、全体的に落ち着いたデザインとなっている。
 
 
       
  「Callengerの刻印」   「温もりのあるデザイン」   「オープンニブ」  

 胴軸(バレル)には「CHALLENGER」の銘が刻印されている。私の所持しているのはスタンダードタイプである。その万年筆のキャップリングは一重である。 「CHALLENGER」のスタンダードタイプのサイズは、122ミリである。
 
1935年に、キャップに3個のリングがつけられた「Challenger Deluxe」が販売された。サイズ的には132oで、スタンダードタイプより若干大きくなっている。以前に紹介した「Vacumatic Duofold」と同じ大きさの規格となっている。
 
       
  「スタンダード・タイプ」   「デラックス3連のキャップバンド」   「ボタンフィラーの説明図」  

 
「CHALLENGER」1941年から段階的に廃止となっていった。そして、「Parker 51」や、「Duofold」モデルに移ってい ったのである。
 1941年に、あの黒いストライプが縦に入った魅力的な「Vacumatic Duofold」の尻ノック・フィラーを改良した。それは、アルミ製のボタン フィラーを導入して製造販売された。しかしながら、 それは売れ残り品を一掃するためのものであったという説がある。ボディーに「Moderne」と刻印して販売した。また、カナダにおいては、1938年 に製造されたスタイルのChallengerが、ずいぶん後まで販売 されていた。これらのことから、在庫の一掃を図った根拠とされている。