１９９６年３５００本





	*Duofold Norman Rockwell*
		Parker Norman Rockwell 　１９９６年　３５００本　世界限定販売


「布製の袋に収まっている」	「革製のGiftbox」	「カエデのケース」

1996年にParker社が発売した「Duofold Norman Rockwell 」（デュオフォールド　ノーマン・ロックウェル)リミテッドエディション（世界限定　3,500本）の紹介である。　1920年代から1960年代まで活躍した米国の著名な画家Norman Rockwellの名誉をたたえて作られた万年筆である。この万年筆の販売に際し、Parker社は宣伝広告にロックウェル本人を起用した。Parker万年筆と共に繁栄のアメリカを築いてきた栄光を記念すべき作品としたのである。この万年筆の作成には過去にそのモデルがある。それは、1929年のクリスマスの広告で取り上げた「ブラック＆パール」を復刻したものであるといわれている。


「頑丈なペンケース」	「NormanのPinメダル」	「Normanのサイン」

この万年筆の特徴は、Nib（ペン先）には18Kの延べ板から作られている。言うまでもなく、バレル本体やキャップのアクセントになっているリングに至るまで、メッキではなく18Kのソリッドゴールドを使用している。その証として刻印がセクション（首軸）とバレル（胴軸）の境にあるリングにはっきりと刻まれている。このようにふんだんに金が導入されている。万年筆１本あたり合計で約７gの金が使用されている。この格調高い筆記具としての価値を一層高めているといえよう。　限定製造と言うことで、3,500本の１本１本にシリアルナンバーが刻み込まれている。このシリアルナンバーは、万年筆本体だけでなく、証明書、４枚のロックウェルが描いた絵画にも打ち込まれている。　万年筆本体は、頑丈なメイプル材（カエデ）のフェルトで裏打ちされた木製ボックスに納められている。さらに革張りのプレゼンテーションボックスが用意されている。その革に傷が付かないように布製の袋も用意されている。この「革張りのプレゼンテーションボックス」、「布の袋」にもNorman・Rockwell のマークが付けられている。


「シリアルNo」	「上　Norman-Rockwell」「下　Peale & Black 」	「セットの中身」

この万年筆は、パールのような輝きにブラックのアクセントがあしらわれている。そのアクリル製のボディは、一本一本が手作りのため同じパターンの万年筆は存在しない。また、1987～2000年に販売された「PEARL & BLACK」の柄ともことなっている。「Duofold Norman Rockwell 」からは、高貴さがあり、落ち着いた雰囲気が感じられる。　カエデのボックスには、ロックウェルのプロフィールPinメダルが付蹴られている。これと同じロックウェルの横顔のリリーフを刻んだ１８Ｋのエンブレムが、キャップの天冠（tassies）に埋め込まれている。そしてキャップサイドにはロックウェルのサインが刻まれている。　付属品として、万年筆が収まるウッドボックス、パーカーのために描かれた４枚の高品位なプリント絵（ペンと同じシリアルナンバーがついている）、ロックウェルとパーカーのエピソードを記した豪華なパンフレット、パーカーの曾孫ジョージとロックウェルの子息トーマスのサインが入った保証書、カートリッジ４本である。


「証明書と４枚の絵」	「証明書と絵」	「Normanのtassies」

万年筆の仕様は、Nib（ペン先）は18Ｋで。Nibの太さはMである。インクフィラーは、カートリッジ/コンバーター両用である。万年筆の全長は、136.3mm、バレル（胴軸）の太さは、 12.9mmである。発売当時の小売り価格は 204,750円であった。日本では600本が販売された。ちなみに、アメリカでは1,500ドルであった。