Parker's 100th
           anniversary


   Duofold Centennial Black

 
       
 

   

  1987年に万年筆とボールペンの特別生産品

 

 

 
     
「Gift Boxの外箱」 「木製のGift-Box」 「FP、BPのセット」

 
サンフォード・パーカーは、苦心して1888年にペン芯を改良し た。それは、従来のものにはなかった特殊なアンダー・フィード・シャフトの万年筆である。この万年筆に「ラッキー・カーヴ」と名付け、使い勝手の良いことから大変好評を博した 。これが、Parker Penの始まりである。それから丁度100年経った1987年に、パーカー創業100周年の記念をすることになった。その記念として、1920年 当時の「Duofold」のデザインを 元にした万年筆とボールペンを製作し、販売した。1920年代のデザインはアールデコ調の直線的なフォルムであった。その流れを受け継いだ気品と重厚さを打ち出した デザインで再生されたのである。
 
「現流通品に近いデザイン」 「装てん品」 「XFのNib」

 1987年に100周年記念として、FP、BPのセットとして販売された。このFP、BPの天冠には、下の中央にあるようにパーカーの商標(現行より古いもの)の周囲に「CENTENNIAL 1888-1988」とインプリントされている。一般販売の「Duofold」には天冠に何も付けられていないものであった。(参照  Duofold Black 右の天冠)
 Nib(ペン先)の材質は14Kで、デザインはVacumatic当時から使われてきた弓矢のデザインであるが、未だツートーン仕上げとなっていない。
 
「キャップリング」 「特製の天冠」 「100年記のはがき」

 キャップリングは上の写真左のように太いものと細いものの二重であるが、盛り上がりのない平坦なリングである。ボールペンはキャップノック式で万年筆と同じ形状である。このセットがこれ以降に作られる「Duofold」の原型となったのである。
 万年筆は、Centennial size
で、長さは136mm(キャップ装着時は、173mm)バレル(胴軸)サイズは12.5mmで、重さはコンバーター装着で、約32グラムである。(翌年には、やや小振りのInternational sizeが一般販売となっている。) 
 ボールペンは、長さが134mm、バレルサイズは10mmで、重さは(リフィール含み)約30グラムである。