Parker Duofold

 Check Citrine

2008-8〜販売 　

　今回紹介する「Parker Duofold Check Citrine」は、2005年12月に発売された「Parker Duofold Check 」の４種類目の製品である。これ以前の３種類は「Amber」,「Green」,「Blue」であり、比較的シックな感じの製品であった。この度の「 Citrine 」は、Parkerが初めてDuofoldを世に送り出した当時（1920年代）に流行した宝石「シトリン（黄水晶）」をイメージして製作されたのである。
　このシトリンは黄水晶と言われるように、黄色を帯びていて、黄金を連想させる輝きで繁栄と富貴をもたらす石として珍重されていた。透明な水晶の中でも特に黄色を帯びたものをシトリン（黄水晶）といい、その名前の由来は柑橘類の果物であるシトロンから と言われている。原産地はブラジルで採掘されているが、チリ、メキシコ、ベトナム、マダガスカルなどでも僅かに産出されているようである。
　

　現在は天然色のものは少なく、殆どはアメジスト（紫水晶）を加熱処理をしたり 、ロック・クリスタル（水晶）に放射線処理を施して黄色く変色させたものが市場に流通していると言われている。 この宝石は薄い黄色で透き通った外観がとても美しい。それで、アクセサリーに広く利用され、今日でも人気の高い宝石である。色の度合も、茶色がかったものやオレンジ色に寄ったもの、レモンのような黄色など多くのバリエーションがあり 、万人に好まれている。
　Parker社はこうした人気のある「シトリン」から受けたインスピレーションを筆記用具の素材に導入した。「デュオフォールド チェック シトリン」は、透き通った薄黄色からレモンを思わせる爽やかなイエロー、琥珀色に近い濃い黄色まで様々な濃淡で表現されたチェック模様が特長 となっている。このために、parkerの職人が丁寧にアクリルを1枚1枚重ねて創り出 したボディは、どれ一つ同じ模様の製品は無い。「どの１本も世界でたった一つだけのオリジナル商品ということになる」素晴らしいデザインの万年筆と言える。
　力強く、活動的なカラーバランスの「Duofold Check Citrine」は、独創的でアクティブに活躍する人に 似合うように思う。
　

　Parkerの最高級シリーズの「Parker Duofold Check Citrine」には、センティニアル、インターナショナル、デミサイズの３段階大の万年筆とボールペンが用意されている。
　センティニアル・サイズの仕様は以下のとおりである。

　インターナショナル・サイズの仕様（センティニアルと同じ箇所は省略）は、
　

	本体サイズ長さ		１６５ｍｍ（キャップを胴軸に取り付けた状態）
	軸径		１０ｍｍ（最大）
	重さ		２３ｇ
	ペン先		１８Ｋのソリッドゴールド（プラチナプレート装飾仕上げ）
	幅		ＸＦ、Ｆ、Ｍ、Ｂから選べる
	定価		￥６３，０００（税込）

　デミ・サイズの仕様は（センティニアルと同じ箇所は省略）
　

	本体サイズ長さ		１５１ｍｍ（キャップを胴軸に取り付けた状態）
	軸径		１０ｍｍ（最大）
	重さ		１９ｇ
	ペン先　　幅		Ｆのみ
	付属品		Ｄｅｍｉ専用カートリッジ・インク（１本）
	定価		￥６３，０００（税込）

　ボールペンの仕様は以下のようになっている。
　

	本体材質		アクリライト切削成型仕上げ
	クリップ		コッパーベース２３金シャンパンゴールドプレート仕上げ
	本体サイズ長さ		１３６ｍｍ
	軸径		９ｍｍ（最大）
	重さ		３２ｇ
	繰り出し法		回転式（ツイスト式）
	天冠		スペードをイメージしたデザイン
	付属品		説明書兼保証書
			専用のギフト箱（シトリン専用の黒色タイプ）
	定価		￥４２，０００（税込）