DUOFOLD  TRUE  BLUE
 

2007年10月

(世界5,000本限定販売)

 

 
       
       
「送品状態」 「紙の外箱」 「紺色の布嚢」

 2007
年10月、「Duofold  True  Blue」(デュオフォールド トゥルー ブルー)リミテッドエディションは豪華さと落ち着きを醸し出し、クラシック調のスタイルで再登場してきたのである。と言うのは、
1926年代に米国で流れるようなラインスタイルの「True  Blue」万年筆が作られ、好評を博した。1930年代には世界中で販売され 、多くの人に愛用されていた。青と白(現存する過去のものは経年変化で乳白色となっているものが多い)の流れる縞模様であった。この優美なスタイルを現代のセンティニアル・サイズで再現したのである。(本稿の最後の写真参照)
 青と白の単純な色彩のコンビネーションでありながら落ち着きがある。また、魅力的な気品のある万年筆に仕上がっている。多くの万年筆メーカーがある中で、Parker社は良いものは残しつつ改良を重ねていると言えよう。製造している多くの製品に、過去から受け継いできているもの(ザイン、材質、機能)を元に新たな製品を製造しているのを目の当たりにすることができる。今回の「True  Blue」ではその感が一層強い。
 青と白のコンビネーションからは、我が海洋国である国民性からなのか、神秘的であり、虜になるほどの魅力を感ずる万年筆である。過去の「True  Biue」の流動的な模様はやや、先鋭的なデザインで、直線的な感じが強かった。
 
       
「木目の綺麗なGift Box」 「ブルーのトータルカラー」 「蓋の内側」

 今回紹介する「Duofold  True  Blue  Limited  Edition」は、長さが
174mmで、軸の直径が 13mmというセンティニアル・サイズである。このために滑らかで流動的な曲線が表現でき、のびのびとした豊かさを感じさせてくれる模様となっているのである。
 ギフトボックスも本体を納めた内装も、青色で統一されていて一層、落ち着いた雰囲気を醸し出している。 コーディネートされた「青」は、
コバルト色、淡青色、青緑色、藍色とうまく使い分けられている。
 
       
「セット品」 「限定品シリアル証明書」 「説明書と本体」

 
豪華木製ギフトボックスには、写真に見られるように、本体の万年筆(カートリッジ付き)、ペンマン・ボトルインク、限定シリアルナンバー証明書、国際説明書が収められている。
 本体の材質は、青と白の拡散結合で鋳造されたアクリル樹脂である。この15センチ程の長さのアクリル樹脂を精密な掘削機械で加工してキャップと胴軸を作っている。そのために流れる様な模様がキャップと胴軸とに連続しており、一本一本が丁寧に組み立てられていることが、模様の連続からも見て取れる。更に、こらまでの「Duofold」と同じように、しっかり研磨されている。これにより、傷がつきにくく耐久性に富んだ万年筆になっている。
 Nib(ペン先)は、
18金プラチナプレート仕上げで、M(中字)がセットされている。また、これまでの「Duofold」に見られたエース模様のNibのインプリントとは異なっ ている。今回の万年筆には、水面のさざ波の模様がインプリントされている。 
 
       
「伸びやかな模様」 「気品あるデザイン」 「Nibのインプリント」

 キャップのTassie(天冠)には、精緻な彫刻とシリアルナンバーが入れられている。従って、トータルにこのペン特有のデザインが施されているといえる。

 「True  Blue」の主な仕様は以下の通りである。
 
品  名 デュオフォールド ブルーリミテッドエディションPT
ペン 先 18金プラチナプレート仕上げ (M
サイズ センテニアル・サイズ
長さ・軸径 174mm ・ 13mm
重 さ  30グラム
インクフィラー カートリッジ/コンバーター両用式
販売価格 105,000
       
「Tassie」 「キャップから胴軸に繋がった模様」 「下の3本は1936年のTrue-Blue」