フリーソフトによる実習室のコンピュータ環境の構築
10.生徒機をWindows XPに更新
(1)Sambaの変更
生徒用のコンピュータが6年ぶりに20台が更新され、OSがWindows XP Professional(以下、XPと省略)になりました。これで、XPが20台、Windows98が20台の機種構成になります。
また、更新されるコンピュータについては、環境復元ソフト(
NetEasyRecovery
)もインストールされているので、以前の機種(Windows98)のように、生徒が設定を変更できないような種々の対策をしなくてもすむので、管理の手間がかなり楽になります。
A.Sambaのバージョンアップ
XPからパスワード変更しようとすると、「ログオン先ドメインが利用できないため、パスワードの変更はできません」という
エラーが表示
される。
しかし、実際にはパスワード変更されている。
このエラーに対応するために、Sambaを2.2.10にバージョンアップする。
<<参考:
[samba-jp:16347] WindowsXP からのパスワード変更
>>
sambaのRPMパッケージをダウンロードし、/rootに保存
ダウンロード先:
http://www.samba.gr.jp/project/samba-ja/download_2.2.html
から、RedHat8.0に対応しているパッケージのダウンロード先を選択
ファイル名:
samba-2.2.10.ja-1.rh80.i386.rpm
Linuxサーバーにrootでログイン(
ログイン方法
)
samba-2.2.10.ja-1.rh80.i386.rpmにバージョンアップ
[root@******* root]# rpm -Uvh samba-2.2.10.ja-1.rh80.i386.rpm
B.XP用にSambaの設定ファイル(smb.conf)の変更
smb.confの下記の項目に対応する部分を変更する。
ホームディレクトリをネットワークドライブ(H:)にする。
生徒用機は、固定プロファイルにより管理するので、その保存先を設定する。
XPから、Samba上にあるプロファイルをアクセスするときに、所有者を確認しないようにする。
<<参考:
Windows XP SP1 以降で移動プロファイルが使えない
>>
ログオン時にスタートアップフォルダ内にあるdesktop.iniファイルを開かないようにする。
<<参考:
Windows XP でドメインログオンするとメモ帳が起動する
>>
smb.confの変更部分
[global]
logon drive = H:
logon path = \\%N\netlogon\profile
profile acls = Yes
hide files = /desktop.ini/
logon drive ・・・ネットワークドライブの設定
logon path ・・・XP用の固定プロファイルの保存場所(98系の場合は logon home に設定)
hide files ・・・隠しファイルの名前を設定