『おそい・はやい・ひくい・たかい』No.14
編集後記
- 勤務している学校のフェスタ(PTA主催)で、ミニライブをした。一時間の弾き語りを二回やった。すごく疲れて、ふと思ったのは、プロはたいへんだなあ……ということだ。同僚がキーボードで二曲助けてくれた。ほとんどが一人でギター一本だから練習も楽だし、気をつかわなくてもいいが、体力勝負だなと確信した。
本号で授業レシピを書いている伊藤育雄さんは、昔、プロのバンドで仕事をしていて、いまでもちょくちょく、親子劇場なんかでボランティアをやる。彼も「プロのミュージシャンは体が資本」とよくいっている。
ギターを弾きはじめた高校生のころ、男三人のグループで歌っていた。そのとき女性ボーカルを募集し、何人かの女性が来てくれたが、ことごとく失敗した。結局、男だけで頑張ろうとなぐさめあったのだが、ほとほと運が悪かったと、いまだに残念に思う(そのころの女性たちごめん)。
- ペシャワール会の中村哲さんの講演会はどこも盛況だったそうで、名古屋では200人の会場へ400人押しこみ、それでも200人にお帰り願ったそうだ。
しかし、それだけの熱気がある一方、「戦争反対は現実的ではない!」などという雰囲気がちまたにではじめている。
いつも思うのだが、戦争がはじまったら、やめるのはすごく難しく、エネルギーがいるだろう。だからこそ、戦争がはじまらないようにすることがかなり重要になる。
自分の近くから犠牲者がでたら、「やりかえす」方向に簡単に動きやすくなる。犠牲者をださないことしかよい方法はない。ボクは「しかたがない」と、失敗をよくなぐさめるが、戦争はしかたがないではすまない。
- 『お・は』は、中身が濃いので、その執筆者を選んだり、原稿依頼から困難をきわめる。編集部も『ち・お』と『お・は』の同時進行で忙しいのはよくわかるけど、テレビの映画やドラマの途中のいいところで、ファックスや電話があると、「むむっむむ」と思う。でも、どの文章もほんとうにおもしろいのでうれしい。
(岡崎 勝)