きしゃぎ

きしゃぎと言って竹の表皮を剥ぐことを忘れないようにしないといけない。 これは、竹の表皮には油が含まれており、これが後々にコーティングをはがす原因となってきたりします。 この作業には特別な道具が必要になるわけではなく、私はカッターナイフできしゃぎをしている。 ただ、表皮の下は強度や張りに重要な繊維が含まれていますので削りすぎないようにすることが重要です。 削っていけばこの表皮の下の繊維のはっきりとした違いが確認できますので竹のはぎれで試して感覚をつかむのが良い。

きしゃぎした竹素材

この竹の選別と生地組でロッドアクションが決定してしまいますので丸竹フライロッドの製作の内で一番気を使うところです。 私が3ピースや4ピースで作成するのは、完成させたあとでロッドバランスが良くなかったとしても、それぞれのセクションを作り直すことで楽に改良することが出来るためです。

そのことからも、7ft前後の長さのロッドであれば3ピースが良いと感じています。 作成した丸竹フライロッドを振ってみてバランスが良くないと感じたときは、どこのセクションが弱いのか、あるいはどこのセクションが強いのかを吟味してから作り直している。

そのような理由から、とにかく沢山の丸竹フライロッドを製作するよりは、まずはちゃんとした丸竹フライロッドを1本仕上げるのが良いと感じている。 そうすることによって竹を選別すること(どのような竹を採取すればよいかも判ってくる)や生地組が理解できるようになります。

もうひとつ至極当たり前のことを書きますが、釣りに使うための丸竹フライロッドを製作することが目的ですので、フライキャスティングや実際のフィッシングの技術や知識もかなりパーセンテージが高いと感じている。

作成日:2006/07/05

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