ホール

ホールとはフォワードキャストやバックキャストでフライラインを引く動作のことをいいます。 何故このような動作を行うかといいますと、その理由は色々とありますが、ロッドを効率良く曲げるためが本来の目的と言えることが出来ます。

フライキャスティングは曲げられたロッドが復元されるとき、つまり曲げこまれたロッドの反発力によりフライラインが加速され、ロッドの停止とともにループが形成されて飛んでいくことは既に説明しました。 つまり、ロッドを振ることによりロッドを曲げこみますが、そこにホールを加えることにより得られる相乗効果から、より効率良くロッドを曲げこむことが出来るようになります。 その結果として、ホールにより曲げられたロッドによりラインスピードが増幅され、フライラインの直進性や横風にも影響されにくくなるのです。

ホールによりロッドを効率良く曲げこむには、ラインハンドつまりホールをする手だけの操作ではなく、ロッドハンドつまりロッドを振る手とロッドのアクションも加味されて実現されます。

しかし、キャスト時にフライラインを引けば次のキャスト動作に入る前にフライラインを元の位置に戻すという動作も必要となってきます。 この引かれたフライラインを戻すという操作は何のために行うのか?ですが、引いたんだから戻さないと次のホールが出来ないので当たり前だろう!と言われればそうなんですが。

ホールすることによりさらに曲げこまれたロッドの反発力によりフライラインのスピードは増幅されます。 その結果、増幅されたスピードでフライラインがロールしていけば最後にターンオーバーしすぎてしまいます。 それを防ぐためにフライラインがロールアウトする直前にあわせて戻すことによってロールスピードにブレーキをかける意味もあるのです。 そして、この引かれたフライラインを戻す動作をリリースといいます。

作成日:2003/05/16

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