リリース

フォワードキャストにしろバックキャストにしろホールしたラインは次のキャストのために戻す必要があります。 しかし厄介なことに、このラインハンドを元に戻す間のロッドハンドはポーズといって停止させておかなくてはなりません。

リリースするタイミングはホールが終了したら直ぐに開始することです。 つまりホールが終了してからリリースを開始する間の待ち時間は無いのです。 そしてリリースの終了は次のフォワードキャストあるいはバックキャストを開始する直前となります。 これはロッドの特性により違ってきますので一連の流れの中で調整していくしかありません。 つまりファーストアクションではロッドの反発が早いため全ての動作が速く、スローアクションではロッドの反発が遅いため全ての動作が遅くなります。

よくホールを練習しているビギナーのこんな状態を見たことがあると思います。 バックキャスト時点でのホールは比較的簡単に出来ます。 これは人間の動作でいうところの左右の腕を広げることに似ているために自然と出来てしまいます。 しかしフォワードキャストに移るときは一瞬ですが手の動きが停止しているため、それにつられてラインハンドも停止してしまうのです。 その結果フォワードキャストのときにラインをリリースする結果になりロッドを曲げるどころか逆に負荷を低減させてしまう結果になってしまいます。

その原因としてロッドハンドの動作は、バックキャスト−ポーズ−フォワードキャスト−ポーズの繰り返しで4拍子の動きになります。 それに引き換えラインハンドの動作は、バックで引く−戻す−フォワードで引く−戻すといった4拍子の動きになります。 この違った動作が直ぐには出来ないことに起因するものです。

もう一つの原因はリリースしようにもラインが戻ってくれないことにあります。 つまりフォワードキャストあるいはバックキャストそのものがちゃんと出来ていないためです。 そのためちゃんとしたループが出来るようになりますとラインによって引っ張られるようになりますので、ラインハンドはそれに添えるだけで良くなります。

フライキャスティングって本当にいつも右と左の腕の動きが違うんです。 結局のところは反復練習で身に付けるしかないんですね。

作成日:2003/07/21

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