本当は釣りキャンプ

何年振りになるだろう?。本当に久しぶりにキャンプをした。
場所は乗鞍岳の西に位置しているカクレハ高原。メンバーは釣り仲間で10人ほどの大所帯でだ。
さすがにこの時期のキャンプ場はほとんど貸し切り状態だ。この時期のキャンプって結構いいね。
盛期のときのキャンプ場は街より人口密度が高いからな。何をしに来ているかわからなくなる。

私はキャンプに行く前から大変であった。
久しぶりに道具を家捜ししてキャンプに備えなければならない。何せ15年もの近く押入れに保管してある、・・・はず。
だから、有るのだか無いのだかもわからない。
小物類は少し錆びていたものの洗えば何とかなった。
しかし大変だったのはテントだ。休みの日に家の前で広げてみてびっくり!。何とカビが生えていたのだ。
もう、家の前で洗って日干しにするわ、会社の前で日干しにするわ、で大変だったが何とか使えるのでホッとした。

キャンプ場の中にある川

釣り仲間で乗鞍の麓でキャンプとなれば、もちろん2日分の遊漁証を全員が購入することになる。
が、ほとんどの人がその日の午後の少しだけ釣りを行い、翌日はほとんど釣り無し。
あの場所に2日間もいると、あくせくする気にもならなくなる。
その結果、かなりの額を漁協に寄付した格好になってしまった。
たまにはのんびりと過ごすのも悪くはないが、目論んでいたアマゴやイワナの塩焼きは結果的にはナシとなった。

今回のキャンプでも、案の定というかキャスレが始まってしまった。何せ目の前にそれだけの広大な空き地?があるのでね。
それに#8ロッドも出てくるもんね。川に来ているのに高番手ロッドやトーナメントロッドが出てくることが何故多いんだろう?
それと、簡単にフルラインが出てしまう7フィート3番のバンブーロッドというのもおかしな話だ。

キャンプ場の中にある川

驚き、というか驚愕なことがあった。
まだ練習を始めて1年も経っていないのに見事なフォルスキャストの上、ほとんどフルラインといって良いほどのキャストする人。
本人の努力は相当なものだとは思いますが、努力だけではこうも都合良くいかない。
回りにいる連中からああしろ!こうしろ!とうるさかったんではないか。
私が長い間苦労して経験なり研究したことを、最近始めた人はすぐに身につけてしまう。
知識を色々と身につけることも大事だが、フィッシングを実現するための技能つまりキャスティングをまず覚えないとフライフィッシング自体成立しない? この考え方は間違っていないよね。

想像するに、
本やビデオを購入して練習するのもよいが、まず最初に良いフライショップを見つけるのが近道か?

フライショップに買い物へ。→ 愛想の良い店長で通うようになる。→ そのうちに色々と相談するようになる。→ それじゃあって常連で良い人紹介しますよ。→ 知らないうちにヘンな軍団とやらの仲間入り。→ 一緒に行動するようになる。→ すぐキャスレが始まり上手くなる。→ 上手くなるからフライから抜けられなくなる。
かくして食物連鎖のような泥沼へご招待となる。

しかし、本当は釣りキャンプのはずだったんだけどな・・・。

作成日:2003/05/26

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