待ちわびた阿寒湖 [2003/06/28〜30]

毎年モンカゲシーズンになると弟と二人で阿寒湖へ出かけるのですが、今年は私の都合により6月末になってしまいました。 時期をはずした日程に加えて今年はあまり良くないという話を聞き不安がある釣行となりました。

28日(1日目)

名古屋発9時15分の飛行機のために午後2時から釣りが開始できる計算になり、初日とはいえ釣りのための時間が十分にとれる。 現地へ到着しさっそくフィッシングランド阿寒で入漁証の購入したが・・・、ア、アオコが出始めているよ。 最初から先制パンチを食らった格好になった。 早速入った場所は原野とガレ場の中間点だが、ちょうど大島との狭間になるため観光船やらボートが多く奥へのウェーディングは結構怖いところだ。 案の定ではあるがワンドを中心に行儀良くフライフィッシャーが並んでウェーディングしている。 仕方がないのでガレ場方面へ向かっていき一番端っこに並んでウェーディング。 もちろんライズなんてあるわけないのでニンフを沈めてのリトリーブから開始する。

雄阿寒岳

元々はモンカゲライズねらいで来ているため気のないリトリーブをしていたら突然に衝撃がありランニングラインを通り越してバッキングラインまで引き出される。 え、え、え〜、と思ったが引き方といい重さといい何時も味わっている感覚だ。 と、いってもここは阿寒湖である。 鯉だということに頭は回らない。

鯉とも知らずファイト中

最近は鯉だとかボラを相手にしているため、阿寒湖に来てまで鯉に好かれるとは思いもよらなかった。 その後、時間も良いころをむかえてアシ際をドライフライでねらうも、貴重なライズを2回ともとれず本日はノーフィッシュで終了です。 ホテルへチェックインを済ませ明日のために工房アウルで情報を仕入れることにした。 どうも大島で午前と午後のある時間帯で良かったとのことだが私たちが釣りを始める時間の前だった。 本当に紙一重だ。

こ、鯉だよお

前日に得た情報から渡船を利用して大島へ渡ることにするが釣り始めるのは9時ぐらいでよい。 そのため朝はそんなに早く出かける必要はなくゆっくり朝食をとりフィッシングランド阿寒へ出かける。 この写真は実際に釣りをした場所ですが、午後から雨が降ったりやんだりの天候で思うように釣りをすることが出来ませんでした。 弟はこの先にみえる突端に入ったが観光船のコースでもあり奥までのウェーディングは結構怖いところだ。 時折ライズは見られるもののフッキングまでに至らないことが多いようでした。 渡船が迎えにくる時間近くになり私もそちらへ移動して釣りを開始することにした。 最後の最後に弟がニジマスを掛けたのですがこらえることが出来ず4Xを軽々とブレイクさせてしまった。 そのあとニジマスはジャンプを何回もして帰っていきましたがけっこう良いサイズだったのになあ。 弟は相当にショックのようでした。

大島の景色

29日(2日目)

私は上の写真を撮影した場所に入りアシ際を狙うことになる。 下は砂地で遠浅になっておりモンカゲのハッチが出やすいところであるが時期が時期である。 ハッチは数えることが出来るほどしか出てこない。 それに対するライズは忘れたころに出るのみである。 そのためにフライをキャストしてライズするまでひたすら待つ「忍耐の一文字」のような釣りである。 そうして貴重なライズをとったアメマスがこの写真。 このあと最後まで私にライズは出ませんでした。 帰りの渡船で釣果を聞いたが良い人で3本、そうでない人はもちろん「ボ」である。 これでは帰りの船は全員が無言のままである。 弟も一匹ゲットしており二人ともあぶれてはいない。 まあ、この結果に「良し」としなければいけないです。 しかし湖のフライフィッシングは1に忍耐、2に忍耐、であることを心底知らされた。 おっと、3はやはり運です。 これだけ広いところであるがフライフィッシャーは意外なほど多い。 そのため移動もままならず入ったポイントで運命を左右されてしまうのである。

貴重なアメマス

30日(3日目)

しかし2日間とも満足した結果が得られなかったため心配ではあるが、出来る限りの努力をして帰るのが阿寒湖への礼儀です。 フィッシングランド阿寒で入漁証の購入を済ませどこへ入るか相当に迷った挙句、初日と同じ場所へ入ることに決定する。 やはり大島近辺がよいことと二人ともこのロケーションも好きということもある。 観光船がこなければ360度見渡しても人工物が一切目に入らないところでもある。 まるで別世界に来ている錯覚を覚える。

入ったポイント

月曜日ということもあってフライフィッシャーが少なく時折ライズの確認ができる。 ここにきて2日間の教訓が役に立つ。 少ないライズを確認し静かなキャストを心がけ、忍耐、忍耐、で待つのである。 やはり努力に対して阿寒湖はちゃんと応えてくれました。 いや阿寒湖というよりはアメマスでしょうね。 何度もフライにライズはありフッキングには至らないこともあるが、とにかく期待が持てるのがうれしい。 この写真はやっとの思いでフッキングさせた弟の至福の時間です。

至福の一匹

結局のところ4時間ほどの釣行で弟も含め仲良く2匹づつ結果を得ることが出来ました。 サイズは合わせたように40cmぐらいというところでしょうか。 帰り際に2人のフライフィッシャーに会いましたが「今だ結果が出ず」ということでこの釣果に満足した。

モンカゲにきたアメマス

何とか撮りたかった写真を撮影することが出来た。 これで悔いを残さず心おきなく名古屋へ帰ることが出来ます。

撮りたかった写真

毎年のこのシーズンの阿寒湖釣行が終わると1つ歳をとる勘定になります。 あと何回来ることが出来るのかな。

作成日:2003/07/01

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