ようこそ! ひとみの部屋へ


「絶対実の世界」「絶対虚の世界」
<2>


こんにちは、ルナのひとみです。
「絶対実の世界」「絶対虚の世界」<1>をお話してから1週間が経ちました。
なにか心の変化はありましたか?
しんやおじさんはあれからぎっくり腰になってしまい、大変でしたよ(笑)
自分の年も考えずに、学生バイトさんと同じ重さの籠や玉ねぎの箱を持ち上げるんだから
筋肉が悲鳴を上げるのも無理ないわよね。

さて、昨晩2007年 平成19年3月4日の満月に
ひとみの父である「月」から、もういいから「本当のこと」を話なさいとご下命が降りました。
とうとうこの日がやってきてしまったのですね。
今日私は、「月の精霊ルナのひとみ」として、姿勢をただし正座してお話をさせていただきます。
一語一語に大変な意味があるのですが、その解説を交えてお話していくと
ドラマの本筋が見えてきませんから、今回はそのまま聞いていてください。

前回のお話 <1>をもう一度読んでから、聞いてください。 ← <ここをクリックしえね。>



(本当はお話の順序が逆なのです)

神話であれ哲学であれ、この世界はいったいどこから始まったのだろうという疑問から
お話が始まったり、始めは何だったのかという考察からスタートさせます。
男という本質が、脳で考えていくことをを好むからです。
1から順番に考えていかなくては納得できない、杓子定規な生き物だからです。
ところがこの頭脳優先の性質に落とし穴がありました。

どうして神様はこの大事なことを教えてくれないんだろうと、貴女は思った事はありませんか?
なぜなら女性である貴女は、考えを突き詰めていくという手法を苦手としているからです。
本質的に頭脳で考えられない生き物なのです。
貴女が考えるのは子宮とまでは言わないけれど、体で感じるのが優先されて、脳は使いません。
もちろんこの言い方は乱暴であることはわかっています。
でもこういう単純な、シンプルな考えでなければ、「絶対存在」はわかりません。
また女性である貴女は、わかる必要はありません。
教えてもらえばいいのですよね、そうでしょ。
聴いた上で、「それうそほんと」は体が判断します。

さあ今日のひとみの話に貴女の体と心はなんと答えるのでしょうね。
大切なのはどうせ使えやしない頭を今日は徹底して使わないこと。

いまこの宇宙にあるものはすべて、始めから「絶対存在」にありました。

すべてのものとは、「絶対虚の世界」も「絶対実の世界」も「ある」も「ない」も
「虚数の世界」も「実数の世界」も、物質時間という「陰」も光熱空間という「陽」も
「素粒子」も「元素」も「神」も「人間」も「肉体」も「こころ」も「不条理」等々も。
本当に「すべてもの」です。

しかしこの「唯一存在 絶対存在」は一次元の存在ですから、
「ひとつの点」としか人間は表現できません。
この一次元のひとつの点というのは、数学の言葉です。
人間が数、数学という手法を手に入れた時、右目が開きました。
それまでは言葉という国語でしか、世界を表現出来ませんでした。
すべては文字の羅列で表現して行きますから、二次元でしか説明できません。
一次元や三次元を語るのには、数学科学が必要だったのです。

神話や哲学が語る世界は、左目で見る世界です。
男が見ているのは左目の世界です。
女は実は右目で見ていたのですが、体は言葉を持っていませんから
男の言う神様の話や、哲学などに「でもなんか変、すっきりしないなあ」と
貴女は感じていたはずです。

ひとみは女。
だから貴女のために難しい数学用語を変換し、たとえ話の神話にしちゃいますから安心して。
父である「月」から右目で見える世界を言ってもいいと許可をもらいましたから
とんでもない世界を話しちゃいますね。

(右目で見る神話)

むかしむかし、まだこの世に何もない時のお話です。
ぽつんとひとつの神が現れました。
そのお姿は、まるで黄豆、大豆のようでした。
黄色くて、ちっちゃくて、丸いお体は、薄皮に包まれていました。

神様は自分が一人ぼっちであることに気が付きます。
自分がいるということを誰かに知ってもらおうとしましたが、何処を探してもいません。
よしこうなったら、私を見てくれるものを作ってしまおうと思いました。
まず地球を作ろう。そしてその上で暮らす人間を作ろう。
その人間に私と同じ目を与えて、私を見てもらおう。
なるほどそういえば、お豆さんには芽がひとつありますものね

神様は初めて「欲」というものを持ちました。
その「欲」で自分の体を二つに割ろうとしましたが、上手くいきませんでした。
そこで「地球を壊そう」「人間を滅亡させよう」という反対の「欲」も持ちました。

この二つが揃ったことにより「力」を得た神は、作業を開始する前に
人間を作るまでの計画図を描きあげました。
豆のような神様の体の中で、今の私たちが住む宇宙にあるすべてのものを想念で用意しました。
体の中で人間の設計図を完成させると、「おー」という掛け声とともに、二つに割ったのです。

そこには、半分に割れた豆が二つと、皮と芽の四つがが現れました。
ひとつは「絶対実の世界」 もうひとつは「絶対虚の世界」 もうひとつは「絶対皮の世界」 そして「絶対目の世界」
この四つの世界を「四乃元之世界」といいます。

「「絶対実の世界」は不思議な世界で、なんと「虚数」で埋め尽くされていました。
この「絶対実の世界」は無限の広さを持つ高さの無い平たい世界です。
神様はこの無限の世界に、分割してあった「絶対皮」を持ち込み、
無限の虚数を「皮」で囲いました。
これでようやく神様は、「有限」の「虚数の世界」を完成させます。
でもまだ「実数の世界」は現れません。

皮で囲まれた「虚数の世界」はまるで受精卵のようです。
おやおや、何か変化が出てきましたよ。
丸のてっぺんが歪みだしました。
皮が上からどんどん押し込んで下へ下りていきます。
とうとう一番下へたどり着いてしまいました。
なんと二つの丸が完成しました。

ひとつの丸の中身は「虚数」です。
もうひとつの丸の中身は「実数」です。
こんなところで「虚数の世界」と「実数の世界」が出来ていたのですね。
上から下りてきた縦の皮から「男」が生まれました。

その瞬間に、今度は左から右へ皮が歪んでいくのが見えます。
この横の皮から「女」が生まれました。
とうとう受精卵は四つに割れてしまいましたが、ここでも四つの世界が出来ていたのですね。
それ以来、男は「縦の世界」を、女は「横の世界」を受け持つことになりました。
この分担の違いがわからなかった男と女は、いさかいの歴史を綴っていくことになります。

次に神様がなさったことは
「実数の世界」で「時間と物質」を「陰」として用意しました。
「虚数の世界」で「光熱と空間」を「陽」として用意しました。
これらは全部あらかじめ豆の中で出来上がっていましたから、用意するだけで良かったのです。
あっ、「実数の世界」と「虚数の世界」がぐるぐる回転を始めました。
どんどん中心に集まり、凝縮していきます。
高温王圧が頂点に達した火の玉はとうとう爆発してしまいました。

この爆発により、天と地が出来ました。時間と空間がそれを支えています。
風が吹き、天と地の間に雲がふわふわとわいて来ました。光熱と物質で出来ている雲です。
始めは孤独だった神様の中に、宇宙が出来たのです。
それから神様は、始めから用意してあった「神々」を宇宙に投入して、
人間を設計図どおりに作ることを命じました。
長い長い時間をかけ、とうとう人間が完成された時は、宇宙中に歓声が上がったものです。

最初の大豆のような神様には眼がひとつあります。
絶対の神様はこれで充分だと言っています。
でも人間に二つ用意しました。何故だかわかりません。今度聞いときます。
こうしておいて、孤独な神様は「人間の目で見られるお姿になり」
「人間がいつでも見られる場所」に、そのお姿を移動なされましたとさ。

これで「右目で見る神話」のお話は、おしまいです。
つまらなかったですか?

えっ、最初の寂しい神様は何処にいらっしゃるのか?ですって!
なに言ってんですかあ、昨晩も見たでしょ?

あの満月がそうですよ。
ひとみの父です。

父はそこから「貴女」を見ています。
ずっと「貴女」を見守り続けています。
「貴女」が不条理の中で、もがき苦しむと「悲しくて涙止まらず」
「貴女」が不条理の中でも、小さな幸せに微笑むと「嬉しくて涙止まらず」

そんな父ですから、これからもよろしくね!


<戻る>