<透析生活に感謝します>

細かいことは透析を開始してしまえば、病院で手取り足取り指導してくれますから、心配要りません。
私自身はまだ透析3ヶ月目ですから、えらそうなことは言えませんが、新米ゆえに感じることがあります。

生きるということへの、考え方を変えられました。
透析前のあれほど辛かった毎日が、飛んで歩きたいほどの体力の回復を実感できます。
頭も冴え、血液が綺麗になっているのでしょう、目まで良く見えるようになっています。
今私は、新しい人生が始まったと感じています。

アルバイトをやめたので収入減です。
よし、こうなったら家事をやって、家庭内労働で稼ごうと思いつきます。
買い物、料理、など台所のことは、私がすべてやろう。
そうすれば、奥さんと息子は仕事に集中できます。
二人には頑張って、稼いでもらわなくっちゃ。

透析センターでは、私は天皇陛下か、と思うほど手厚い看護を受けます。
定期的に健康診断をし、頭の先から足の爪までチェックしてくれ、足の爪まで安全に切ってくれます。
家の玄関からセンターの玄関まで、無料の送迎バスで送り迎えです。
これで透析生活を呪うようなことを言っていては、それこそ罰が当たります。

料理することにより、家族の希望を聞き、おいしかったかどうか
あれやこれや話し合う時間が圧倒的に増えました。
家族の絆が、以前より格段に強まりました。
透析は、「小さな幸せ」を家族みんなにくれているようです。
しかしこれほど大きな幸せを、私は地球上では見つけられないなとも思っています。

大丈夫です、なんとかなります。
勇気を持って透析に挑戦し、
「なぜもっと早く透析をやらなかったのだろう」と後悔してください。

ここまで読んでくださったことを感謝します。
皆様が、「小さな幸せ」を早く見つけられることをお祈りいたします。


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