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| 「無知を恐れるな。偽の知識をおそれよ」 ― パスカル 無知は恐ろしい。なぜなら、何らかの物事についての情報を知らないということは、その物事に対して、自分で正しいと思える判断をすることができないということを意味するからだ。また、「知らない」ということは、自らの行動の選択肢を減らしてしまう。 このように、無知は恐ろしい状態である。しかし、無知であることより、自分はよく知っていると思い込むことのほうが、いっそう危険だ。 思い込みは、間違った判断を誘発してしまう。また、間違った思い込みは、健全な発達の障害になりうる。 ソクラテスの言うように、自分の無知を自覚し、謙虚に学ぶ姿勢を私たちは忘れてはならない。自分勝手な思い込みをして、ひどい目に遭った人が一体何人いるのだろう。他人のためだけでなく、自らのためにも、自分はよく知っていると思い込み、そして驕るようなことは避けねばならない。 人は、何らかの分野の勉強をし続けると、いずれ最先端に辿り着く。最先端分野では、対象となる問題に対して、みんなが素人である。だれが正しくて、だれが正しくないかは、その問題が解明されるまでわからない。その状況下で、自分だけがよく知っているということはありえない。あらゆる可能性を想定し、試行錯誤を繰り返していく必要がある。 学習の基本は小さな失敗を繰り返すことにある。小さな失敗をたくさんして、そこから大切なことを学んでいれば、大きな失敗をすることはなくなる。 失敗は嫌なことではあるが、それを恐れる必要はどこにもない。 失敗し、途中でやめたら、それは失敗である。しかし、失敗してもあきらめずに、うまくいくまで取り組み続けるのなら、その失敗は、失敗ではなく、成功への道のりの一部になる。 驕らず謙虚に学ぶ姿勢が、間違った思い込みを避ける道につながるのだと思う。 | |||||||