2006年ワールドカップに因んで、日本のホームカラー、応援カラーの「サムライ・ブルー」と題して、青色のペンを取り上げまとめてみました。テーマ写真の左から順に紹介していきます。  
 


 「Duofold Lapis Blue」
(1930年代)                              
 

 

===== ペンダントType & キャップクリップType =====

1930年代に製造販売

「Ring-top」 「装飾性も豊かなペン」 「鮮やかな青色」
 


 
1930年代のParker Duofold  Ring-topタイプとキャップクリップタイプである。万年筆のインクフィラーは、どちらも尻ボタンのノック式である。シャープペンシルの芯の繰り出し 方はリングトップを回転する方式が採用されている。
 万年筆のサイズは、キャップを閉じた状態で全長約120mm、(トップリングを除く)。太さは、キャップの一番太いところで約12mmと細身である。ペン先には、「PARKER DUOFOLD PEN  CANADA」と刻印がされている。ニブサイズは、試し書きから判断してFではないかと推定される。インクフィラーは尻ノックで吸入ができるもので、当時としては画期的な吸入方式であった。

 
「Made in Canada」 「Made in USA」 「胴軸はインク嚢焼け」

 ペンシルのサイズは、全長約115mm、(トップリングを除く)である。太さは、胴軸で約9mmで、ほぼ今日のシャープペンシルの太さである。芯は、1.18oを使用しており、消しゴムも格納できるようになっている。稀少な30年代のRing-Top(ペンダントタイプ )の珍しいペンとペンシルである。 ラピスブルーが使われたのは、1931年に通常タイプのデュオフォルドが造られた以降使用されていない。(例外として、Parker 180がつくられている。)
 
   
「カナダ製のNib」 「キャップタイプの万年筆」
(上-Duofold  下-Lady Duofold)
「Lady Duofold の万年筆」

 Parker Pen のNib(ペン先)の形状は写真にあるように、スリットの終わりに開けられたハート穴は円形のデザインである。Open Nibのほとんどにハート・ホールが設けられていて、この穴によりペン先のしなやかさが生まれてくるのである。
 キャップタイプの万年筆にはやや小型で僅かにエンタシス調の形状をした「Lady・Type」と通常のDuofoldがつくられていた。
 
「Duofold の解体部品」 「シャープペン付き万年筆」 「クリップトップの中に消しゴム」

 キャップタイプのDuofold万年筆を分解してみると、部品数は上の写真にあるように僅か12個(インクサック、キャップリング含む)の部品で構成されている。ペン芯の構造も、今日のものに比べれば簡素な構造である。
 この「Lapis Blue」を調べているうちに、全く珍しいシャープペンシル付き万年筆が見つかった。上の写真に示したように、多目的な筆記具が開発されていたのである。
 
  2 「Duofold Lapis Blue」  

ラビス・ブルーの万年筆

(1996年〜発売)

「運搬用ボックス」 「Gift Box」 「気品のあるデザイン」


 
 Duofold Lapis Blueは、1927年に発売されたモデルを複刻した。サイズはインターナショナルサイズといわれる大きさの万年筆である。本体について紹介すると、胴軸の太さは14mm、長さ は137mm である。ペン先は18金で、ニブサイズはFのみで、プラチナ装飾がされている豪華なデザインである。インクフィラーはカートリッジとコンバーターの どちらも使えるタイプとなっている。
 Duofoldの万年筆のスタイルは、これまでアールデコ調の直線的フォルムであった。今回の万年筆は、これまでのものにわずかに丸みを持たせソフトなデザインとなっている。常に名品としてのステータスを確立している。また、重厚さを醸し出しているモデルである。キャップに埋め込まれている2本のゴールドリングと、デュオフォールドのマークが刻印された天冠(ペントップ)が一層、精悍なイメージを表している。18金のペン先にはプラチナで矢羽とデュオフォールドのマークがあしらわれた格調高い仕上げとなっている。
 

「プラスチック製のGift-Box」 「貴賓のあるデザイン」 「1927年のDuofold」

 18金の延べ板を切り抜いて作ったペン先を、胡桃のチップで長い時間(56時間と言われている)かけて磨き上げる。これには熟練した技術と、伝統の工程から、ペン先はベルベットのような輝きが生まれる。ペンを手にして文字を書く人の心を磨き上げてくれるような使用感である。また、最新のインクコントローラの採用で、航空機内でもインク漏れが起きません。キャップや胴軸などのボディは、アクリルブロックを削り込んで作られ、傷に強く、いつまでも 美しい光沢を失わないと言われている。

 
「Duofold markのNib」 「Duofold markの天冠」 「精巧な磨きの本体」
  3 「ソネット・プルミエ・ブルー」のボールペン  

 ボールペンの長さは134oで、胴軸の太さは直径が8oである。本体の材質はブラスベースエポキシで、ラッカー仕上げである。クリップはステンレススチールで、ゴールドメッキ仕上げである。
  洗練されたデザインで、ソネットシリーズはパーカーの長い歴史の中で最も愛好者が多いとも言われている。このプルミエはパーカーの伝統を受け継ぎながら、美しいデザインの追求、筆記用具として機能の改良に技術陣の取組によって、滑らかな書き味を提供してくれます。日本の文字を書くのに最適な弾力性も兼ね備えて素晴らしいペンであると思う。
 

「プルミエ・ブルー」

「Rcfill」 「青の仲間とペン」
  4 「ソネット・オーシャン・ブルー」の万年筆  
 パーカー万年筆の人気シリーズは何と言っても「ソネット」である。その中で人気の高いのがオーシャンブルーの万年筆である。このペン の詳細な事項については、先に紹介してあるので省略します。
 ニブは、18金で、太さも好みに合わせられるよう用意されている。ペン先の表面はロジウムをコーティングした仕上げ で、何時も輝いていて、碧にきっちりと映えるデザインとなっている。インクは、カートリッジとボトルインクの両方が使用 できるようにコンバーターが用意されている。
 
「デザイン一新のクリップ」 「見事なラッカーの輝き」 「冴える碧のぺん」
5 「Parker 180  Lapis Blue」万年筆

              

Parker 180」 のページでご覧ください。
6 「Parker 15 Blue」万年筆

             

「Parker 15」のページでご覧ください。