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「当時は斬新なデザイン」 |
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「円錐形の天冠」 |
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「3重のキャップリング」 |
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今回紹介する「Royal
Challenger "Herringbone"」は、万年筆本体(キャップとバレル、そしてキャップクリップにあしらわれた”Herring bone”(ヘリン ボーン)
にしんの骨の図柄から命名されたのである。
1937年に「チャレンジャー」に3種類目の機種が追加された。これまでは、スタンダードとデラックスタイプの2機種が用意されていた。今回はトップレベルとして、「ロイヤルチャレンジャー(Royal
Challenger)」と命名された。その訳は、非常に魅力的な「ヘリンボーン」デザインの導入をしたことがあげられる。
開発当初の「Royal
Challenger」には「剣状のクリップ」(一番最後の写真参照)が取り付けられていた。よく観察してみると、短剣の形をしていることがよく分かる。このために、このペンはコレクターの注目するところとなり、稀少性も一段と高くなり、非常に高価なものなってしまったため、市場で見かけることが大変難しくなってしまった。
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「バレルのインプリント」 |
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「FサイズのNib」 |
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「華やかなデザイン」 |
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「Royal
Challenger」のクリップは、剣状にデザインクリップに「PARKER」と印字されている。その文字の下にはデザインされたスペードが階段状に配列されている。このクリップにさかさまに付いている4枚のスペードは、なかなか愛らしいものと思えた。この「剣状クリップは」長続きしなく、何故か、短剣とは判断しにくいデザインのものに取り替えられてしまった。
ロイヤルチャレンジャーは3つのキャップリングを備えていてる。当時は5ドルで売られていたようです。
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<左の写真上から>
"Herringbone"
”Televisor
”
”Geometric” |
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「同時代のペン」 |
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上から「Vacumatics」「 Challenger
Deluxe」「Herringbon」 |
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1937年の年末、クリスマスに近い頃に「Challengerシリーズ」の最高峰の「Royal
Challenger」がリリースされたのであるが、元々、スタンダードとDeluxeペンが販売されていたのである。クリップのデザインが安定していないのもこの時期の特徴で、この後に導入されたVacumatic
Penになって、そのデザインは「矢羽根」でおちついてくるのである。
「Royal Challenger」に様々な改良がなされた。Visiometer
ink-vue(ユーザーがどれくらいのインクが万年筆に残っているかが見られる透明なセクション)などがあったと言われている。Challengerラインの製造技術や機能開発が、Parker
lowend-Penの「Parkette」、「Televisor」、「Geometric」へと引き継がれたのである。
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<左の写真上から>
”Televisor
”
"Herringbone"
”Geometric” |
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「よく似たNib」 |
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「Herringbone」の仕様は、本体長123o、キャップを尾部にセットした場合には、143oとなって大きな手の人でも使いこなせる長さです。軸径は10oで、「Challenger
Deluxe」より細身である。(上の写真で分かるように「Televisor」「Geometric」とほぼ同じ規格である。)天部と尾部には円錐形の黒色の天冠がはめこまれている。
本体には、キャップからバレルにかけて3列のヘリンボーン模様が、ブラウン&パールのマーブル素地の上を走っている。これまでにないユニークなデザインである。バレルには「
PARKER
ROYAL CHALLENGER MADE IN U.S.A..27.」とインプリントされている。
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<左の写真上から>
上「剣状のクリップ」
下「後期のHerringbon」
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「リングが1本のHerringbon」 |
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「後期のHerringbon」 |
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チャレンジャーは1941年ごろに段階的に終焉となり、セカンドメーカーのローエンド・モデルの「Parkettes」や、「Televisors」、新しいDuofoldのローエンドのモデルの「Geometric」と入れ替わったのである。そして、1941年に新しいインクフォローシステムの魅力的な「Vacumatic」へ変っていったのである。しかし、これらのペンの最初の物はボタン・フィラーでインクを吸入する方式であった。(先に説明したボタンフィラーであり、Visiometer
ink-vue方式を導入した)これは、おそらく古い部材を一掃するために取られた便宜的な製品であると思われる。
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