2004.7.16 高校バスケ2 初めて観る試合が、そのままスラムダンク的であることに感動する。
うわ〜い、本当に「置いて来る」って、シュートするんだー!とか。
オフェンスチャージとか、カウントアンドワンスローとか、最後にダンクとか、本当にするんだー!とか。
さすが頂点を競う決勝戦だけあって、両校レベルが高く、結構3ポイントシュートが決まっている。
すごい、すごい、現実の試合ってすごい。
イノタケ先生が言うとおり、「漫画よりもっとドラマチック」だなぁと。
能工エース新井は、華があるのに、寡黙で哲学的風貌。スラムダンクには登場しないタイプだが、魅力的だ。
リバウンダーI高久と、要所で決めるクールなフォワードJ内海の2年生コンビは、その身長といい、背番号といい、まさしく桜木&流川だ。
いぶし銀で職人肌のH畠山は、深津みたい。
大濠のラッキーボーイK緒方は、向こうっ気の強さが越野みたい。
同じく大濠の来季キャプテンH酒井は、相手エース新井を完璧に抑え、切れの良い技を披露するところが、仙道に似ているのではないかと。
2004.7.15 高校バスケ
高校バスケットボールの試合を観たくてたまらないが、なかなかTV放送しないので、昔の試合のビデオを購入した。 予想以上に、見応えあり。
2001年選抜(ウィンターカップ)男子決勝・能代工高vs福岡大濠である。
能代工高はこの年、インターハイも選抜も全国制覇したが、その前年と翌年は優勝を逃している。
最も能代らしいと言われた、この代のチーム、3年生に新井・山田・畠山・高野、2年生に高久・内海・黒政。
桜木花道に似たリバウンダー高久や、流川を彷彿させるクールなフォワード内海など、2年生の活躍が目立ち、翌年も安泰かと思ったら、そうでないところが、厳しい世界なんだなぁと。
福岡大濠は、チームカラーが能代工高とは対称的な印象。
場所的にも雪国秋田とは対称的な、南国九州の各中学からオールスターが集ったチーム。
伸び伸びとして、スケールが大きい感じ。身長も大きい。
ユニフォームもオシャレだが、選手1人ひとりにも、華やかさがある。
対する能代工高は。
選手個々は、一見するとおとなしく地味。身長も低い。
それが試合となると、俊敏な動きと個性的かつ見事なプレイスタイルで、超かっこよく豹変する。まるで5人が、一体の生き物のよう。
その間をボールが、まるでリスか何か小動物のように、くるくるまとわりつく感じだ。
試合後のインタビューではまた素朴で、本当、山王工高みたい。
2004.7.13 能代工業高校バスケット部
連日、ネットサーフィンしては、高校バスケだの、能代工業高校だのについて探索している。
加藤廣志前監督が基礎を創り、加藤三彦現監督が引き継いだ、全国常勝の遺伝子。
年々メンバーが代わるにも関わらず、30年以上も、王者の座にい続けるという驚異。
前監督着任当時(1960年)は、むしろ弱小に近いチームであったという。それはそうだろう。
秋田県の中学卒業生が通う、普通の県立工業高校だったのだから。
全国区のチームに比べると、雪国ゆえか、低身長や短足が目立って悲しかったとか。しかし、その短所を「素早く動き回る」という長所に換えたら、さらに雪国の特性である精神的な粘り強さと結び付いたなら、と前監督は閃いた。
そのための練習メニューを作り、戦術を開発する。
努力が実り、前監督自身も指導者として成熟するためには、4年の時間を費やした。
しかし、成果は見事に顕われた。
1964年、初めて全国大会出場。 そして1970年には、全国初優勝を果たす。
以降、1990年に加藤三彦監督に交代した後も現在に至るまで、高校バスケ界の頂点に君臨し続ける。王者能代工高、全国優勝回数、実に54回。
バスケ部員たちは、コートを離れれば仲の良いチームメイトだが、一旦コートに入れば別人のように殺気立つという。入部する時点で既に実力上級者ばかりの中で、ユニフォームを勝ち取ること自体が、熾烈な戦いだからだ。1年生は、清掃や用具の手入れに時間を取られるので、自主練習は早朝、しかも清掃開始前しかない。
その上、勉強(学校の授業)に手を抜くことは許されない。その他精神的な緩みが見えれば、例え中心選手であったとしても、試合に出させてもらえない。
その厳しさが、人間を高みへと導いていくのであろう。
15歳から18歳までの、最も多感でエネルギーあふれる時期。
たとえベンチ入りできなくても、その後の人生の支えとなるものを、苦しい3年間の中から、きっと彼らはつかんでゆくのであろう。
・・・うーん、興味が尽きない。
2004.7.1 日本一の部活
昨夜、所ジョージの「笑ってこらえて」というTV番組で、ブラスバンド部の日本一高校を取材していた。
在校生の4人に1人がブラスバンド部で、部員は200人。
コンクールの都度、出演する50名をオーディションで決めるという。
放課はもちろん、早朝から下校時間ギリギリまで、校内各地で自主練に励む200人の部員達。
誰かに示唆されたわけでも、強制されたわけでも、もちろんない。
・・・すごい!
運動系・文化系関係無く、日本一の部活というのは、瞠目すべき光を持つ。
当然、能代工高バスケ部を連想せずにおれない。
高校野球に偏ることなく、全国の日本一の部活を、もっとマスコミは紹介してほしいなぁ。
2004.6.30 わ〜い、イラスト集が来た
初めてネット購入というものを試みた。(でも代金引替だけど。ネットでクレジット使う度胸はまだない) アマゾンで、井上雄彦イラスト集を買った。
発注してから届くまで2日間、やたら長く待ち遠しく感じた。
2004年1月14日第13刷だそうだ。 7年経っても、まだ人気あるんだな。
リアルタイムを知らない私にとっては、ほとんどが初対面の新鮮なイラストばかりだった。
黒猫とともに、舞い散る楓を見上げる流川。
雪原で、ハスキー犬5匹と戯れる桜木の後姿。
授業中、眠たげな牧・舟をこいでる仙道・深い眠りに落ちている流川、の3段落ち。(←笑える)
そりゃあ、あんなに激しく動き回る男子高校生だもの、じっとしていなければならない長い時間というのは、眠くなって当然だわなぁ。
遅参の読者であり、主にネット上の各ファンサイトの掲載情報に頼っていた私にとっては、このイラスト集で、ようやく作者のスタンスが確認できて、胸をなでおろしている。
ほらやっぱ、山王チームの存在は大きいじゃん。
私の読み方、間違ってなかったよ。
2004.6.28 深津好き
深津というのは、実は初読と読み返し2回目までは、目にも入らなかったキャラである。
その時点で私は、陵南好きの仙道好きだった。
山王については、王者のくせに素朴で好感持てるチームだなぁ、という程度の印象。
しかし、2回目を読み終わった時、どうやら山王メンバーの試合直後の表情に胸打たれるものがあったらしい(明確な自覚なし)。3回目からは、深津が気になって仕方なく、4回目にはもう、「誰が何と言おうと、深津が一番好き!」状態になっていた。
その後、山王戦だけを10回ぐらい熟読した。
理想のパートナー像である。
深津くんのような男性こそが、私にとっては理想のタイプbPであったのだ、ということに、自分でも驚いたが。
で、山王のモデルである能代工高HPも覗いてみると、なかなか好感持てる高校だなぁと。
田臥勇太選手という日本バスケ界希望の星の存在も、遅まきながら知った。
周囲から激しくマークされて、なお勝ち続ける常勝強豪というのは、その普段の厳しさというのは、想像するだに恐ろしい。 畏怖と憧れの対象。
そのキャプテンである上、あの沈着な性格設定・・・深津って畏れ多い相手ではないのか?自分。
2004.6.26 限界
書店で、同作者による「バガボンド」と「リアル」をパラパラと見る。
その結果、溜息をつく。
どんどん限りなく男くさく、荒っぽくなっていくんだね。
井上雄彦さんのことは尊敬するけど、やっぱ私は、スラムダンクまでかなぁと。
それが私の限界だろう。
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