に関する
許斐 剛:原作のジャンプコミックス(全42巻)と
トランスアーツ:制作/浜名孝行:監督の同名アニメ
ならびにコナミ発売のゲームソフト
に関する私見、及び感想です。
エニアグラムから見たキャラ分析
2008.7.16(水) テニプリ熱再燃 長男が高校に進学して、テニス部に入った。今度は、軟式ではなく硬式だ。 それを機に、私の中に、再びテニプリ旋風が吹き荒れた。 原作は、今年の3月に完結している。 30巻あたりから脱落していたが、全巻揃えて、読み返してみた。 やっぱり、前向きで爽やかなキャラたちは、魅力的だった。 思わず、新しいゲームソフトを購入してしまった。 年甲斐もなく恥ずかしいのだが。(感想) 2005.8.26(金) 網球王子 長女が、ガールスカウトのホームステイで台湾に行って、お土産にあちらの「テニスの王子様 29巻」を買ってきてくれた。 タイトルは「網球王子」、縦のサイズが5ミリほど小ぶりで、日本円にして250円だそうな。 中をめくると、まず笑えたのが、人物紹介で目に飛び込んでくる大石・手塚。 2人の顔の上に、「副社長」「社長」の文字が! 「ハァ、ハァ」という息づかいには「呼」「呼」、「キョロキョロ」という擬音には「東張」「西望」。 樺地の「ウス」は「是・・・」、(・・・がポイントかな?) 海堂の「あ゛?」は、怖い字体で「嗄?」。 菊丸の「佐伯ぃーっ、ガンバガンバ!」は、「佐伯ー 加油、加油!」 佐伯の「み 皆・・・」は、「各、各位・・・」 訳者は、依文さん。 リョーマは龍馬、ブン太は聞太、ダビデは光という漢字がそれぞれ当てられているのに、福士だけ「ミチル」のままなのが泣ける。 ちなみにワンピースは「海賊王」、ナルトは「火影忍者」、ブリーチは「死神」というタイトルだったそうです。 台湾では、庭球ではなく、網球というのですね。 2005.7.4(月) 2次創作の世界 えーっと・・・ 白状します。 立海にフォールインラブしてこの方2週間ほど、同人の皆様のサイトを彷徨わせていただいておりました。(青学では断固拒否だが、立海なら許せるという、私の心理・・・^^;) 蓮弦とか82とかの、めくるめく官能の世界に浸って、正直もう堅気の世界には帰れないかと思いました。 ゼイゼイ・・・どうにか戻ってこれたようです。 テニプリは、登場人物の設定が細かいくせに、原作では掘り下げて描かれないため、想像力を刺激されたファンによる、好きなキャラに関する2次創作が花盛り。 ↓の5/18欄で、「同人」と一括りにして批判してしまったけれども、いけなかったと反省している。 当たり前のことながら、全てのサイトは、感性も価値観も表現方法も異なっており、中には非常に卓越した芸術作品も少なくない。 2次創作ながら、原作を凌ぐ高みを描いたものもあるし、川端康成ばりの名文で綴られる高尚な内容の文学サイトもある。イラストサイトや4コマ漫画も多いが、それぞれの作者の感性が感じられて大変好ましいものは多い。 ただ、胸が痛むのは、暴力的なサイト。 (彼女たちは、人の心の奥底に等しく潜む、 欲情というものを描き出したかったのだろう。 しかし、その描き出されたものの醜さと残酷さは、どうか。 清らかなものを踏みにじりたい、 上に立つ者を貶めたい、という嫉妬。 これほど恐ろしいものはない。 嫉妬は野放しにするべきではない、とつくづく思う) 表現方法はまるで、長年女性たちを苦しめてきた男性社会からの性暴力を、キャラたちにそのままお返ししたかのような。 相手の呼吸や体温さえも忘れて、単なる道具としか見えなくなったら・・・これ以上の悲劇はないと思う。 古今東西の不幸な事件や大きな悲劇は、元を質せばそこ(身勝手な欲望)に行き着き、逆に大きな幸福や喜びの元を辿れば、相手への無私な愛情に行き着きはしまいか。 同じ「同人・蓮弦サイト」の括りの中に、見事にこの両極を見られることが、非常に興味深い。 2005.6.27(月) 最強チームを結成せよ プレイステイション2の、ゲームソフトの名前である。 私がこんなに深くテニプリに嵌った大きな理由の1つに、長男が小遣いはたいて購入してきた、このゲームの存在がある。(今は、私がその代金を払って、家族用にした) 今、ゲーム業界がどんな状態にあって、最新ソフトがどんなに素晴らしい機能を持っているかは全く知らないが、約20年前ドラクエVで感嘆した(それ以降はポケモンぐらいしかやったことがない)身にとっては、この『最強チーム〜』は、それこそ歓喜と驚異と感嘆の連続である。 50人のテニプリキャラのうちから1人をリーダーに選び、そのリーダーに5名ないしは4名のチームを結成させ、20週間のうちに練習プログラムを組んで、いかに強いチームを作ることができるか、というゲームである。 20週間後にはトーナメント戦が始まり、優勝すれば、感動のエンディングが待っている。 20週間の間には遊びに出掛けてチーム全体の友情を深めたり、特訓でただ1人の1つの能力の強化を図ったり、思いもよらぬイベントが起こったりし、最終的に完成するチームは、同じメンバーで始めたとしても、千差万別になる。 また試合が・・・テニスの試合が、本物そのもののリアルな動きと迫力! 友情度が高ければ、一丸の想いで、球威も増す。 自分で操作しなくても、設定すればコンピューターが試合を進めてくれるのも、嬉しい。 で、ひととおり50人全員使って、10チームほど作ってみた。 これが、手塩にかけて育てただけあって、どのチームのどの子をとっても、可愛くて仕方ない。 能力や性格の差も、きちんとプログラミングされているし、アニメと変わらぬ声優さんたち、一体どれだけ吹き込んだの?というくらいセリフがバラエティに富んでいて、しかも寸分違わずタイミングが的確である。 そしてまた、エンディングが良いんだなぁ。 チーム員1人ひとりからリーダーへ、一言づつ言葉を送って解散するのだが、これで終わったと思ったら最後に、(多分最もリーダーへの信頼度が高い)1人が戻って来て、より深いメッセージをくれる。 これが感動する。 本当に自分の目の前に、そのキャラが来て握手したかのような錯覚に陥る。 こりゃあ、すごいゲームだな、と思った。 スタッフさんたちに、プロジェクトX並みの、熱い魂を見た。 2005.6.15(水) 大石と真田 ようやく、アニメでの立海大附属・真田vs越前の試合を観ることができた。 原作では一番の山場であり、レンタルビデオもこの巻は、常に先客に借りられていて、1ヶ月近く待たされた。 ・・・かなり原作とは、変わってしまったようで。(もう、このアニメ放映時には、完全に原作より先行してしまっていたのだろう) 私は、既に原作を何度も読み返しあのままの迫力を期待していたので、初見では拍子抜けしたが、2回目観直して、「これはこれで良いな」と思った。 部長の手術に駆けつける立海レギュラーたち、試合のため行けない自分の身代わりとしてジャージをメンバーに託す真田。 手術室に入る直前に間に合ったのだが、部長の幸村は一瞬にして、1番ここにいたいであろう真田がその場にいない理由を悟って、微笑む。 真田はたった1人で試合に臨んでいるのだ。優勝メダルを届けるという、幸村との約束を果たすために。 同時に、圧倒的に力に差があるはずの青学が、王者である自分達に必死に喰らいついているという現実も。 原作では、超人的な強さと厳しさを持つラスボスとして描かれる真田が、アニメでは優しさがあり、等身大の中学生にやや近付けて描かれてある。 手塚や真田は年齢詐称だ、あんな老けた中学生いるか、とよく批判されるが、実際の中学3年生、いますよ。あのくらい大人っぽい人たち。成長具合がピンからキリまでいるお年頃で、1番面白い中3。 テニプリのキャラたちは、全員どこか未成熟な欠点を持ち、それが個性となって読者を惹きつけるのだが、瞠目すべきは、彼らのうちの誰を主人公に置き換えてもストーリーが成り立つ、という恐るべき客観さ。 誰もが、それぞれの状況下、それぞれの喜びや苦しみの元から、最善を尽くして高みを目指す。 そこから描き出される、様々な絆、汗や涙。そして作者が最も力点を置く、爽快感。 見事な群像劇だと思う。 で、私が1番好きなキャラは、青学副部長の大石だが、その次は立海副部長の真田。 お母さんに例えられる大石と、父親に例えられる真田、というように個性は正反対だが、お互い親友でもある部長が療養中のため不在という、似たような境遇。 苦労の度合いは、手の掛かる切原という問題児を抱える真田の方が、上であろうけれど。 2005.5.18(水) ひいきの引き倒し テニプリのファンサイトというのは、ヤフーに登録されているものだけで120いくつもある。 しかし、ほとんど全てが「同人」と呼ばれるアブノーマルなもので、普通に感想を言い合いたい人にとっては、訪れたくない所ばかりである。 検索を繰り返し、あちこちリンクをたどって、まともなサイトを探すのにどれだけ苦労するか。 テニプリファンに、健全なファンサイトを立ち上げる人はいないのか。 ようやく1件見つけた。 原作が書き漏らしたものを丁寧に拾い集め、謙虚に原作を支えながら、サイドストーリーとして力強い名作に書き直した2次創作サイト。 「同人」の皆さん。 大手掲示板に吹き荒れるテニプリ不評ぶりは、あなた方が招いたようなものですよ。 あんなに爽やかなスポーツ少年たちを、貶めるようなセクハラ行為はやめていただきたいものです。 2005.5.17(火) 作者の力量 テニプリ熱は続いている。 原作全部と、公式ファンブック2冊も買い揃え、レンタルDVD鑑賞も35巻まで来た。 原作はともかく、アニメは氷帝戦終了以降、失速の感が否めない。(はっきり言ってつまらなくなった) 脚本家の手腕にもよるのだろう。時々面白くなったかと思うと、またつまらなくなったりの繰り返しだ。 おそらく、このあたりでアニメの進行が原作に追いついてしまったための、苦肉のオリジナルといったところか。 原作は、面白い。 中学生という設定が良い。 1年生の小ささ、3年生の大きさ、中間の2年生、どれも発展途上でパワーがあって、可愛い。 1人ひとりの個性の描き方も、見事だと思う。 小学校時代4回の転校経験で磨かれた、作者の周囲への観察眼の賜物だろう。 ただのスポ根コミックではない。 作者自身が 「このまま終わるつもりはない」 と断言するように、先の読めない展開と、満載のギャグ、ありえないプレイの行き着く先は、誰にも予測できない。 2005.5.2(月) 今頃ハマった! 今春、中学校に入学した長男は、ソフトテニス部に入部。 アニメの「テニスの王子様」のDVDをレンタルしたり、プレイステーションソフトを購入したりして、テニスに夢中になっている。 で、一緒にDVDを観ているうちに、だんだん私もはまってしまった。 失礼ながら、「テニスの王子様」というのは、アニメ開始当初は爆発的な人気だったが、だんだん人気が落ち、この3月に終了した番組だという認識を持っていた。 実際リアルタイムで数回観たが、どのキャラも 「顔も体型もみんな同じじゃん!髪型だけで描き分けようとするから、どんどん派手になっちゃって」 という嫌悪感が先に立ち、私の眼差しは冷たかった。(こればっかりだな、私って^^;) だが! ちゃんと観ると、なんという面白さだろう。 ぐいぐい引き込まれる魅力がある。 今、アニメDVD16巻(全体の3分の1)まで観たところだが、完全に心を掴まれてしまった。 設定やキャラたちの個性も良いし、各自に当てられるスポットライトも嫌味がない。 先輩・後輩の心理描写も良いし、さわやかな笑いも涙もある。 何よりも、テニスコートに立ち、ゲームに挑んでいく彼ら1人ひとりの、なんという勇敢さと美しさ! インターネット上で、強いアンチの意見が幅をきかせている「テニスの王子様」だが、人気が落ちてアニメが終了したのではないと思う。 原作に追いついてしまったためやむをえず、というのが本当ではないのか? |