切り揃える

火入れおよび矯めの後は、それぞれのブランクを予定していた長さに切りそろえます。 そして、穂先やフェルールを取り付ける部分に糸を巻いて補強しておきます。

切り揃え

生地組では、各竹素材をある程度の余分を見込んで切り揃えました。 これは火入れすることによって各ブランクの硬化のバランスが変わってきますので、火入れや矯めの前にジャストサイズで切らないようにして調整できる余裕を持たせるためです。 また、設計値どおりの長さにしたいのですが硬化のバランスによっては直前に全長を(短く)変えてしまうこともあります。

長さは7ftほど(210cm)にしたいためにそれぞれのセクションをフェルール分およびトップの穂先を削り穂(ガイド1〜2個ぐらい)をつなぐのを見越してそれぞれの長さを決定した。

切り揃え

仮の口巻き

切り揃えた後に穂先やフェルールを取り付けるところに口巻きを行います。 これは穂先やフェルールの取り付け作業中に竹が割れてしまわないようにするためです。 また、後で巻き直ししますので適当でよいでしょう。 なお、この口巻きにはナイロン糸を使用しないようにしてください。 それは、後の工程で仕上げの火入れを行う関係上から火で溶けたり焼けたりしないように絹糸を使用します。 私は郊外にある大店舗(といえばわかりますよね)の中の手芸コーナーでミシン糸の中から絹糸を選んで買ってきて使用しています。

仮の口巻き

作成日:2006/08/16

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