バランスチェック

半完成のロッドをつないで全体的にまっすぐになるように矯めます。 このときには節目をロッドの上から見て左右に来るようにするのが基本ですが、上下についてはカーボンロッドのブランクのように肉厚の違いが存在しますのでスパインのチェックとリールシートの取り付けを参考にして決めます。

ロッドのつなぎ方と全体的に真っ直ぐにした後は、ロッドティップに負荷をかけたときに全体的に曲がるかどうかを確認します。 ここで、部分的に曲がるような場合は部分的に火入れが足りない可能性がありますので再度火入れしてみます。

どうしても直らない場合は、思い切って弱いセクションを作り直すのが良い。

もうひとつ重要な部分があります。 それはキャスティングに影響を及ぼしてしまうトップ部分です。 私の経験からトップ部分がきれいに弧を描くように曲がってしまうとマズイのかな。 トップ部分に最適な竹を探すのが非常に難しいので、へら竿のように真竹の削り穂をつないでバランスを取っています。

トップ部分について思っていること。 キャスティングにおいてループを作るにはラインが飛ぶメカニズムに書いたようにラインがロールして飛んでいくと説明しました。 そのためにトップ部分に質量が大きいとトップを停止しても穂先が安定しないためにラインもヘロヘロになってしまいます。

以上の理由からトップ部分の質量を少なくするためには手段を選ばないようにしようと思っています。

作成日:2008/04/29 更新日:2008/05/19

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