スパインのチェックとリールシートの取り付け

リールシートやガイドを取り付ける前にスパインのチェックを行います。 ところで「スパイン」って何かというと「背骨」のことです。 これは、ブランクの製造方法によって出来るものです。 そもそも、ロッドのブランクはカーボンで出来たクロスをマンドレルといわれるブランクの型に巻きつけて熱を加えて固めます。 そのために、クロスが重なった部分が肉厚となるために「背骨」といわれる硬い部分が出来てしまうのです。

スパインの確認は写真のように曲げながら回転させます。 前にも説明したように硬い部分は「くるっ」と廻ってしまいますのでわかるとは思いますが、マーキングをしながら何度も確認をすると良いでしょう。

スパインの確認

スパインの位置が確認できましたらマーキングします。 このマーキングにはクレヨンを使用しています。 たまたま買い物中に見つけたものですがバラ売りしているものですね。

マーキングしたらロッドを繋ぎ合わせて「スパイン」と「ロッド全体の曲がり」をチェックして最終の決定をします。 私は、ブランクには多少の曲がりがある場合もありますので、スパインの真上から見た場合に曲がりが無い場所にしています。 っていうか、私にはそこまでの違いや影響がわかりませんので、これでよしとしています。

スパイン位置をマーキングするクレヨン

スパインが確認できたらリールシートの取り付けに入ります。 リールシートの内径をブランク径と合わせるために、マスキングテープを巻きつけます。 そして、2液混合のエポキシ系接着剤で接着します。 私は、エポキシ系接着剤は5分硬化のものを使用しています。 そのため、接着して硬化しだす前にスパインを確実にチェックしておかないと後悔することになります。

マーキングテープで径を合わせる

リールシートを接着した後にグリップの整形をします。 ちょっと、グリップ部分に欠けているところがありましたが、グリップの整形で出た削り粉を接着剤に混ぜ合わせてパテのように埋めて完成です。

リールシート取り付け

作成日:2004/03/29

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