丸竹ロッドメイキングに初挑戦

以前に書いた100円ショップで魔がさすで書いたようにほとんど思いつきの状態で丸竹でフライロッドを作成してみようと思い立ってしまった。 それもこれも安価な素材を見つけてしまったことに起因している。 しかし最初から竹を採取して乾燥させて作るにはかなりの日数がかかってしまう。 ということでそれなりのものを探して作ることになった。

丸竹ブランク

上の写真は火であぶって何とか真っ直ぐにしてブランク状にしたものです。 元々ティップ部分につかうものを100円ショップで手に入れたが穂先の部分がほとんどないといって良いくらいのものだ。 しかたなく竹をテーパー状に加工してから10cmほど繋いでそれらしいものにした。 ううんと、先端部分は竹のソリッドかあ、と、ほとんど思いつきの即決状態である。 何もかもが始めてのことで繋ぎ方も良くわからないので両端をテーパー状に削って張り合わせることにした。 そしてその上にガイドを取り付ければ強度的にも何とかなるだろうと殆ど素人的発想である。 まあ折れてしまってもまた作り直せばよいのである。 そこはコストが殆ど0円に近いものを使用している強みと、そうそう都合よく最初から良いロッドが出来るはずもないとも思っている。 まずは自由奔放に製作してみて数をこなすことで下手な鉄砲も数うちゃあ当たる式で行こうと。

メイキングパーツ

竹ブランクが出来たのでパーツ類を手に入れることにした。 リールシートは以前にロッド修理のときに使用したものだが、使用比率がほとんど0になってしまった(というかブランク部分を細切れにして他のロッドメイクに再利用してしまった)もののリサイクル品だ。

丸竹ロッド

どうしてもここの所の曲がりが修正できませんでした。 あまり火であぶって燃やしてしまったら元も子もありませんでしたので、まずは諦めが肝心ということでこのままに。 それに加えて竹ソリッド穂先を繋いである部分でもありますので無理も出来ません。 まあロッド全体で見るとあまり気にはなりませんが部分で見ると意外と気になります。

丸竹ロッド

ストリッピングガイドは雰囲気を大事にしたいためにSICガイドの使用をやめてワイヤーだけで作成されたものをチョイスした。 取り付けたものの丸竹ロッドの見栄えとしてのバランスがよい。

丸竹ロッド

ストリッピングガイドがクラシカルなもののリールシートはパシフィックベイ製のアップロックにしたが丸竹ロッドにはやはりリングのほうが良いかもしれない。 が、再利用ということもあるが個人的にリング式のリールシートはあまり好きなほうではないのでこれはこれで良しとする。

ラッピングが済んだがコーティングはまだ終わっていない。 天気の良い日を選んでコーティングすることになるが早くロッドを振ってアクションを確かめてみたい。

この丸竹ロッドを作ってからというもの車で運転していると竹やぶというものがすごく気になるようになった。 竹やぶを見るとロッドがたくさん転がっているように思えてしまう。 時期的に見て竹の採取に良い季節になってしまったので竹やぶのハシゴをしそうな予感がしてならない。

作成日:2003/10/14

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