フライライン

フライラインって作れる?

石徹白Fisher's Holidayでのお話になるのですが、釣りもせずに色々なフィッシャーとお話やロッドなどの試し振りに時間を費やすのが結構おもしろい。

世の中には変わった方がいらして、その方々のフィッシングに対する考え方や、道具に関する考え方が非常にプラスに働く。 その中で頭の片隅に残っていたのがシルクラインである。

そのシルクラインをスプリットバンブーでしたがちょっと試し振りさせてもらった、が、単純に感動してしまった。そのポテンシャルに。

昔は釣り道具の素材は今のようなものはなく全てが天然素材でできていることは容易に想像できる。 しかしながらフライロッドに関しては最初は木で出来ていたらしい?。 どうもヨーロッパでは竹自体がないらしいってネット調べてみてで判った。 で、フライラインも今のようにPVCコーティングされているわけではなくそれなりに天然素材で作られていたことになる。

そこでフライラインなのだが、シルク糸を組み紐のようにして天然素材でコーティングして、そしてまた何かを塗りたくっていたことを知ってしまった。 それよりも、最近でもシルクラインが販売されていることには、その値段とともにもっと驚き。

そこで、本題になるが、渓流も禁漁になったことだし、フライラインでも作ってみようかと、ものすごく単純な発想。

色々調べたのですが、シルク糸を編んで製作されているかたもいますが、最低でも20mは編まないとフライラインには使えないため、最初からこの方法はパス。 で、マテリアルの調達で一般的になりつつある手芸関係のお店で組み紐あるいはちょっと太目の糸を捜すことにする。

探すとなると意外に見つからない。はっきりいって短いのである。最低でも20mは欲しい。 で、ホームセンターでナイロンの組み糸で良さそうなものを発見して3セットほど購入する。 #3あるいは#4ほどのラインができればよいのでテーパーになっていなくてもレベルラインで良いことは既に調査済み。

糸は見つかったので次はコーティングするものであるが、これは捜すまでもなく見当は付いている。 つまり、リンシードオイルである。 何を隠そう。私はその大昔に油絵を描いていたことがある。 そこで、絵にツヤを出すためにリンシードオイルやポピーオイルを使うのであるが、皮膜の関係上からリンシードオイルを使うのがベストか。

さあてと、コーティングするか、といっても元々は油であるために乾燥が遅いので何時出来あがるか。

コーティング

とりあえずリンシードオイルを付けながら乾燥させてみた。 やはり、何重かに重ね塗りしないと編み目がヤスリのようになっているのでロッドが削れてしまいそう。

コーティング途中のフライライン

で、挫折

試しに作成したラインを管理釣り場や実際の渓流で使用してみたのだが、やはりそんな簡単にはうまくはいかないものです。 管理釣り場ではそこそこ釣れるので問題はないのですが、渓流では数少ないチャンスをものにしないとダメでウィークポイントがかなり増幅されてしまう。 とりあえずは、なかったことにして、仕切りなおしに決定!!。 やはり、素材となるラインそのものの吟味が必要、というかそのものです。

作成日:2005/10/02 更新日:2006/06/16

| HOME | INDEX | | |