ストロークとはフライロッドを前後に振る一連の動作のことを言い、ラインに方向性とスピードを与えます。 少ない力と狭いストロークでラインに方向性やスピードを与えるためには、フライラインが一直線上を移動させることが全ての基本となります。 よく時計盤の10時〜2時の位置でロッドを振ると良いということを聞いたことがあると思います。 練習する上では有効ですが実際の釣りではあまり意味をなしません。 それは複雑な地形や障害物があるために単一なストロークでは対応できないからです。
(1)フォワードが低くバックが高いストローク![]() |
(2)フォワードとバックとも平行なストローク![]() |
(3)フォワードが高くバックが低いストローク![]() |
つまり、どんな振り方であろうがロッドティップとラインの移動は同一線上である必要があります。 次に、ストロークにおいて腕を前に押し出すことは出来ても、人間の構造上から腕は後ろへ曲がらないため、無意識に体を回しこんでしまいます。 以上のことをチェックするためにストローク練習は以下に示すように壁を使用してフライロッドを一直線上で振る感覚を覚えてください。 このときに手の甲と壁とが平行なことと、ロッドティップも壁と平行になるようにしてください。
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特にバックキャストでの腕とロッドティップの位置に細心の注意を払ってください。 正しいストロークができないとロッドティップが円を描くようになり、同時にループも円形になり方向性もスピードも期待できませんので、結果的にパワーロスになります。
作成日:2003/01/28
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