ロッドにあるラインナンバーについて

先週の平日ですが家族で奥飛騨方面へ温泉+散策に出かけた。 もちろん釣りに関する道具は一切無しです。 しかし新穂高ロープウェイまでの道程には釣人にとって誘惑が多いところでもあります。

釣り道具を持たずに釣り場へ出かければ、釣りそのものはままならず色々なことが頭に浮かんできます。

メルクリーガーでしたか、今まさにフィッシングを楽しんでいるところを魚に邪魔されたくない、とか何とか読んだ覚えがある。 釣りというものは魚が能動的に参画してきてこそ楽しいひとときを過ごすことができるのである。 そのフィッシングというものから魚という存在を否定しているのである。 凡人かつ修行不足かつ釣り煩悩が108以上ある私にはとうてい理解することができないひとことである。

それはさておいて、フライロッドには使用するラインのAFTMA番号が指定されています。 その指定されている番号は全てが整数である。 たとえば、8フィート3インチの#2.5なんてロッドはどこにも無い、・・・と思う。 ロッドの長さは7フィート11インチだとか9フィート9インチだとかいった中途半端?な長さがある。 しかしフライラインには#2.5なんてものはフライの専門店でも見たことがないし使用しているフライマンにもあったことが無い。

そんな中途半端なラインナンバーがあってもあまり意味をなさないと思うし、実際に売られていたとしても多分使用しないだろうとほとんどのフライフィッシャーが言うでしょう。

が、ロッドに付いているラインナンバーを何の疑いもなくそのまま指定されたラインを使用しているフライフィッシャーがほとんどでしょう。 ご存知のとおり先端30フィートの重さでラインナンバーが決められているのである。 そしてフライロッドには設計者が意図した使用環境でラインナンバーが決められるのである。 当然フライロッドにはそれぞれのアクションというものがあるわけですから、指定ラインでフォルスキャストすると一番のりが良い長さというものが存在する。

そこでフルラインシュートしたい場合のフォルスキャストには、ある程度のラインの長さというものが必要になる。 例としては良くないですがウェイトフォワードのフローティングラインですと18m以上でフォルスキャストしないとダメかなあ、と思うのです。 となると、通常の釣り?の場合にいくら何でも18m以上のフォルスキャストすることはほとんどありません。 って、フルラインが必要なケースってのは多いのか?といった方が早いか。 つまり、ロッドへかかる負荷というのはフォルスキャストする長さにより変化するので18m以上の場合は負荷が多くなると考えられる。

どこかのある××軍団ってところでフルラインフォルスキャストっていって訳のわからんことを一瞬耳にしたことがある。 いったい何メートルのシュートをしたいのだろう。

何だかんだと言っても、プログレッシブアクションってのが多くなったので神経質になる必要は無く、自分の好きなロッドの反発力を選ぶのにも苦労はしない。 フライロッドの設計者が意図とした仕様でそのまま使うか、はたまたそれを無視して使用するかはフライフィッシャー一人一人の自由である。 指定されているラインナンバーを守らないと処罰されるわけではありませんので、一度違うラインを通してみると新たな世界が広がるかも知れません。 一度、お試しあれ。

作成日:2003/08/05

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