今となってはタダのガラクタ

ディジタルカメラというものが出来てから写真というものの考えが少し変わった。 スチールカメラのようにフィルムだとか現像だとかいったことはほとんど考えなくてよい。 つまり、撮影やその確認にはほとんどコストがかからない。 たくさん撮ってきてパソコンで確認して、ほしいときはプリンタで印刷する。 また、写真をほしい人がいてもメールで添付してあげればよい。

ずいぶんと前になりますが家の中を色々と整理していたら昔の懐かしい写真がたくさん出てきた。 あまりにも懐かしさのためデジタルカメラにおさめてみた。 その中のひとつが下の写真だが程よくセピア色している。

Ducati 450 DESMO

当時、私はバイクに乗るのが大変に好きであった。 上の写真はドカティ450デスモというイタリアのバイクで1973年から1975年辺りのわずか3年間しか製造されなかったと記憶している。

このバイクを手に入れる直接のキッカケはバイク関係の本のコマーシャルを見てからだ。 ある2輪車タイヤメーカーのコマーシャルでこのバイクとMVアグスタ750Sという、これまたイタリアのバイクが並んで走っている写真が載っていた。 その広告写真を見てからというもの、このバイクがほしくなりバイクショップに問い合わせたところ2年ぐらい前に生産中止となっていた。 聞くところによると輸入台数もかなり少なくあきらめていたのですが、程なくして偶然にも中古車を見つけて「即お買い上げ」してしまった。

もうこのドカティは手放してしまってバイクそのものからも遠ざかっていたが、30歳を過ぎたころにドライブの途中に何気にこのバイクを手に入れたショップへ立ち寄ってしまった。

な、何ということだ。

「歴史は繰り返すものだ。」

そこで、その当時のバイクでドカティ750Sという同じ年代のバイクを見つけてしまった。 これは何かの因縁か。 その当時がよみがえり、またまた「即お買い上げ」してしまった。

「これまた、バカは死ななきゃあ直らない。」

Ducati 750 SPORT

それからというもの、ドカティオーナーだけのツーリングクラブにも席を置き、毎月定期ツーリングを楽しむまでになってしまった。 が、体力的にもライディングできない年になってしまい15年ほど前にバイクを降りた。

しかし、その当時のバイクは手放すことも無く家の前に放置してある。 今となっては家族からは「いいかげんに何とかしろ」とまで言われるタダのガラクタと化している。

作成日:2004/02/09

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