2月10日(日) ナポリ市内自由観光その2

         カポディモンテ美術館
緑あふれるカポディモンテの丘に広がる公園内にある広大な美術館で1743年建造のブルボン家の王宮を利用した。入り口は一階にあるが、案内板も少なくわかりにくい。展示は2階と3階にまたがり、展示室を番号順にたどって鑑賞する。写真撮影・ビデオ撮影等禁止の表示もなかったので撮影していたら注意を受けた。2階はラファエロ、マザッチョ、ボッッティチェリなど15世紀から17世紀の作品が展示されていた。昼食をカフェで食べようとしたが注文方法がわからず苦労してコーヒーとサンドイッチを頂いた。言葉がわからないためかあまり良い印象はなかった。
                ウンベルト一世のガッレリア
1887年〜90年にかけて建設された58mの高さを持つア−ケード。内部は商店街ですがミラノにもガッレリーア・ヴィットリオ・エマヌエール二世があったことを思い出しました。
上の3枚の写真はガッレリア中央の地面に埋め込まれたモザイク画
                 サンテルモ城からの展望
 ヴォメロの丘の頂上にある6つの頂点を持つ星形の要塞でナポリ湾とナポリ市街の展望は素晴らしい。フィニクラとミニバスを利用してたどり着いたが、ナポリを訪れたら是非この展望を味わっていただきたいと思った。
チェントラーレ線のフィニクラ ヴェスビーオ火山とナポリ市街 霞んで見えるカプリ島
サンテルモ城から見たヌオーヴォ城 夕陽に輝く卵城 サンタ・ルチア海岸
                      ナポリの印象
 旅行社が企画する南イタリア観光でナポリに宿泊するツアーはあまり見かけない。近くのカプリ島やアマルフィー海岸で宿泊し、ナポリは市内は、バスで車窓から観光することが多い。理由はスリや置き引き等犯罪が多い街として知れ渡っているからだ。確かにナポリ中央駅周辺の夕方は、道路は露天商であふれ通行もままならない。トレド通りの西側にあるスペイン地区には近づかないようにと聞いていたので入らなかったが、言葉も地理もわからない私が、事故もなく計画通りの観光ができたのは、親切なナポリの人々に助けられたからである。
 カポデモンテ美術館行きにバスを利用したが、車内の大人や子供が口々に教えてくれ、バスを降りた後もしばらく案内していただいた。サンテルモ城に行くミニバスは、停留所でないところでも運転手がバスを止め、乗車させていただいた。親切な人が多い反面、街がゴミであふれてとても汚い街であることも事実だ。バスの車内でオレンジを食べ、バス停で扉が開いたら包み紙と皮を放り出した中年のおばさんの行為には驚いた。新聞紙や雑誌、ビニールの包装用紙が道路脇にあふれている。価値観の違いとはいえ北部イタリアの都市とは違っている印象を持った。 


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