ニャックポアン寺院・プリア・カン寺院


               ニャック・ポアン寺院 NEAK PEAN 大池に浮かぶ寺院
ジャヤヴァルマン7世により12世紀末創建されたと云われる仏教寺院だ。池の中央に2匹の大蛇が取り巻く円形7層の基壇があり、上に祠堂が設けられている。ニャック・ポアンは「からみ合う蛇」という意味で、寺院の名前の由来になっているそうだ。池の四方には小さな池があり、もとの池から小さな池へと北から象の頭部、人の頭部、獅子の頭部、牛の頭部から水を流し込んでいたらしい。


中央の池の跡と中央基壇 治水の信仰と技術を象徴する
寺院
絡み合う蛇(ナーガ)
中央にある神馬(ヴァラーハ) 珍しいイモリ発見 いつも見かける3対の
象の頭部


                     プリヤ・カン PREAH KHAN 
12世紀後半、ジャヤヴァルマン7世によって建立されたバイヨン様式の仏教寺院で、王の父の菩提寺といわれている。アンコールトムの北側に位置し、寺院の東側にはニャック・ポアンがある。伽藍は3重の周壁に囲まれ、第1周壁には四方にそれぞれ3つの塔門があり、塔門わきにはヴィシュヌ神の乗り物ガルーダ(神鷲)がナーガ(蛇)を両手でつかむ姿を描いたレリーフが見られる。また、第3周壁の内側に回廊を巡らした中央祠堂には、ストゥーバやリンガがある。プリヤ・カンはクメール語で「聖なる剣」という意味。碑文によると、寺院はチャンパ軍との戦いに勝利を収めたことを記念して建てられたもので、当時、寺院の維持運営にはなんと約10万もの人々がたずさわり、踊り子も数千人を数えたとかでレリーフからも華やかな繁栄ぶりがうかがえる。


東正面の大門 ガルーダのレリーフが
大門脇にある
ここから建物の奥まで
一望できる
通路の欄干を守るガルーダ ローマ遺跡と類似する
2階建の建物
かつての栄華を示す踊り子達
中央にあるストゥーバ シヴァ神のリンガ 西側の建物


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