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  掲示板........
Cafe 岳 春日井


山小屋の温もり



Cafe' du Refuge
             カフェ  ド  ルフュージュ


定休日/火曜日・水曜日    モーニング  9:00〜11:00
営業時間/ 9:00〜17:00  ランチ  11:00〜15:30
Phone/Fax  0568-88-8710
〒480-0031 春日井市廻間町下巳新田65-1






NO.8 (発行日 / 不定期)
発行責任者 : 小倉 龍彦
Phone/Fax 0568-88-8710
〒480-0031 春日井市廻間町下巳新田65-1



 窓の外の景色もすっかり秋色に染まり、もうすでに白くなった山の便りも聞かれるようになりました。「岳」もそろその「電飾」を玄関のツリーににほどこしてみました。夕暮れ時はなかなかいい感じです。

第二弾は、12月に入ったら決行する予定です。
これは店をオープンする前から計画していたもので、ようやく実現するはこびとなりました。楽しみにしていてください。
ヒントは店の天井を見上げてみてください

 ある人が控えめすぎるといっていましたが...




投稿コーナー

                                                         
  

    越百山

沢井典生

越百山、こすもやまと読みます。中央アルプスの木曽駒や空木、南駒ケ岳に連なる2613mのピーク。三百名山のひとつらしい。木曽側から登るルートもあるが、伊那側から登った。

10月6日朝、家を出るときにはまだ、漠然と蓼科山に行こうと思っていた。19号線を中津川へ向かいつつ、道路地図を見て、越百山に目がとまり、これに登ろう、と決めたのだった。(よい子のみなさんは、こんな無計画な山行はやめましょう)

 こすもやま、なんてやさしそうな名前の山だが、行ってみてびっくりである。いやもう、思ったよりなかなか手強かった。

 中津川インターから中央高速に入り、恵那山トンネルを抜け、松川インターで下りて、登山口をさがした。が、その前にコンビニで食料を買わねば。なんとなくおにぎりが買った瞬間から腐り始めるような気がするからなのか、いつもいちばん最後のコンビニに寄ろうとして、その最後がなくて引き返すのである。インターから山沿いに北上していたが、どう見てもコンビニがありそうにないので、インター付近に引き返し、セブンイレブンを見つけておにぎり3個ほかを買い、再びもとの道へ。シオジ平自然園方面が登り口のようだ。中央高速の下をくぐって、山の方へ向かう。手前の烏帽子ケ岳登山口は看板が出ていたのに、越百山登山口という看板が出てないのはなぜだ。山道を車で登って行く。シオジ平自然園の横をすり抜け、少し行ったところで、ロープが張ってあり、工事関係者以外進入禁止とある。この先まだ車で走れる道が続いているのに。その横に駐車スペースがあり、すでに、3台の登山者らしい車が駐まっている。そこに駐めて、登山靴に履き替え、さあ出発。

                                                                

車が走れる山道をなぜか、歩かされて、1時間近くもたったところで、工事をしていた。長野県は脱ダム宣言の田中康夫が知事じゃなくなって、またこんな、なんの意味があるのかわからんような工事をやっているんだな、としか思えないような山奥の工事だ。「越百山は初心者向きではありません」という看板があったのはここだったか。山歩きをはじめて3年目、もう初心者ではないと思うが、ベテランでもない。しかし、行ってやろうじゃないか、と勇んで前進あるのみ。

工事現場の脇から登山道がはじまったが、クマザサに覆われ、足元が見えない。あんまり人が歩いていないようだ。しかし、数10メートルごとに赤い目印もあり、迷うことなく進んでいく。地図は、持っていない。(よい子のみなさんは決して地図を持たずに山へはいってはいけません) しばらく森の中を、クマザサをかきわけかきわけ歩き、やがて、川沿いの道となる。与田切川の上流である。中小川というのか。渓流に沿って気分よく歩いて行ったが、道が途切れた。あれ、なんだ。ここで川を渡れというのか。橋はない。川の向こうにケルンが積んである。これがルートなのだろう。石を跳んで渡ろうとも思ったが、滑ると危ない。靴と靴下を脱いでズボンの裾をまくって裸足で渉ることにした。夏の能郷白山で川に落ちた教訓が生きています。しかし冷たい。

  

 けっこう冒険気分でドキドキして川をわたった。雨で増水でもしたら、これは帰れないぞと思ったが、とりあえず、今日は  晴天という予報だ。その先に、滝があった。「乙女の滝」と看板があった。私としては、全然オトメの滝という気分じゃなかった。こんなところにひとりで来て大丈夫かいなという不安に包まれていた。その先もだんだん道が険しくなる。手を使わなければ、足 だけでは登れない。ストックが邪魔になり、ザックにくくりつければいいのだが、ザックをおろすのが面倒でそのタイミングがなかなかとれないのはいつものことだ。                                                                                                                                

登りながら、帰りはここを下りなくてはならないのか、と泣きそうな気分だった。ここで遭難しても、だれも見つけてくれないだろうと思った。だいたい、ここへ来るなんてだれにも言ってないし。

相生の滝というのを過ぎるとカモシカ落としという岩壁が聳え立っていた。ここをはしご、鎖を伝って、巻いて越えてゆくのだ。はしごの段が腐って折れているのもある。こういうところにひとりで来ているというのは、なんかあったときに往生するので、なんかあってはいけない。緊張しっぱなしである。登りはまだいい。帰りもここを下りなければならないというのは、できれば避けたいが、ほかに道はなさそうだ。しかしまだ行ける、まだ行くぞ。まだ昼前だ。飛竜の滝というのがあった。半分沢登りという感じである。また靴を脱いで渡渉して、やがて、中小川からはなれ、水の流れていない涸れ沢を登っていく。先のほうで人の声がする。5人の年輩者のグループに追いついた。4人はおばちゃんである。よくこんなところを登ってきましたねと思わず声をかけた。この人たちは小屋に泊まって安平路山まで縦走するという。たくましいなあ。しかし、大冒険しているつもりだったのに、おばちゃんたちが平気な顔して登ってきているというのは、なんだかなあ。お先にと追い抜いて、ほどなく、稜線に達した。山頂は間近だ。2時10分前、山頂に到着。2時までに着かなければ引き返そうと思っていた。タイムリミット寸前である。

で、まあ、なんとか無事に、でもないか、岩で膝をうったり、なんども転んだりしながら下った。なにしろ、クマザサに覆われているので、石があるのか地面があるのかどうかすらわからない道なのだ。秋の日没は早い。まして山の東側である。車のところに辿り着いたときには真っ暗だった。ヘッドランプを使った。出発から11時半。最後の30分は、車道を歩くので、少々暗くなってもかまわないと計算していた。出会ったのはあの1グループだけだった。遭難しなくて、ほっとした。腹も減っていた。食べるものが何も残っていなかった。もっと多めに持って行くべきだった。反省点だらけの山行だった。越百山、忘れえぬ印象を残してくれた。


            

投稿写真コーナー
                                 
<気噴町> 木嶋さん


   雨飾山 山頂
おなじみの木嶋さん、紅葉と露天風呂を求めて雨飾り、火打、妙高へ行ってきました。
珍しい “ブロッケン” にも遭遇し、楽しい山行だったようです。
「露天風呂」の写真もありますが、お見せするのは衛生上好ましくないので、掲載いたしません。
ご希望の方は本人まで。









      ブロッケン現象


     


※ 「岳つうしん」の原稿を引き続き募集しています。
  短い文章でもぜんぜんOKです。もちろん写真の投稿も。
  山以外のことでもお寄せください。スキー、釣り、カヌー、ダイビング、トラアイスロン
  なんでもOKデスョ。   

      


   
「岳」レシピの公開コーナー


   Part.3            ごませんべい   
  
コーヒーによく合う、素朴なおつまみです。

材 料    玉子           20g
       さとう           20g
       小麦粉          60g
       黒すりごま        20g
       重そう          小さじ1/4
@ 玉子にさとうを入れ、よくすりまぜる。
A @に小麦粉、黒すりごま、重そうを入れ、よくまぜ、手でひとつにまとめる。
B Aをラップにつつみ、冷蔵庫で30分以上休ませる。
C Bを麺棒で2〜3mm厚さに伸ばし、1cm×5cm程の大きさに切り、オーブンシートを敷いた天板に並べる。
D 200℃にあたためたオーブンで5分焼く。


この分量が一番作りやすい分量です。たくさん作りたいときには、面倒でもこの分量でくり返し作ったほうが、作りやすいと思います。
玉子一個で約2.5回分できます。Bの状態で1〜2日は保存できます。
玉子は白身だけでも黄身だけでもできますが、黄身だけの時は、パサパサになるので、少し水を加えたほうがよいようです。

  
    




                   





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