妻の介護と相続 9

  妻が旅行先で倒れて入院しました。


(妻没後の総括)
楽しい思い出も多かったが欠点も多い人だった。
貯金はしない。死後のことは知らない。早く逝くからって(笑)
身分不相応の借金。大金の弁償2回あり。
タバコ、パチンコに浪費。母の死後止めたのは良しとするも
タバコだけは母介護前に止めてほしかった。
代わりに服とかカツラに浪費。半端じゃない。
自分で稼いだ分は全部使い年金の半分を要求した。
訪問者がなければ掃除もしないし裏表が多すぎた。
入院中、「何時死んでもくいはない」と言った(悲)
退院後、人格が一変して大暴れ。二重人格なのか。
必死に介護してるのに「あんたを恨んでる」と言う。
病がそうさせるのかと受け流した。
見舞訪問や見舞い電話が少なく親友が多くない。
活動家だっただけに不思議だったが
深い付き合いがなかったんだろう。
子供達も反抗的で見舞いに来ない。
当方の親戚は誰も見舞いに来なかった。
身のまわりの物を投げる。コップを窓ガラスに投げた。
さすがにこの時は暴力を振るってしまった。
障子や襖を破る。老健のスタッフに反抗。
暴力が多かった。感情失禁が多かったが
本人は家政婦の経験が長かったので
病気のせいなのかわざとなのか判断できなかった。
家で寡黙なのに老健では饒舌だったようだ。
我がままが多く靴下さえはかせた。自立する気なし。
通夜に娘と息子が母親を非難。わけわからん。
没後に療養費、葬儀料等の借金を残した。
僅かの生命保険は100%娘名義であった。
不思議なのは結婚生活を通して彼女の夢を見ることが
なかった。普段から影が薄かったのかな。
やりたい放題なので口喧嘩もよくあった。
今、思い返すと「愛情」だと思いこんでいたのは
「憐憫」だったのかも知れない。子供達の思いが
正解だった可能性も否定できない。
いい思い出が少ないのが残念だが責任は果たしたと思う。
退院後の2年と5ヶ月は介護の厳しさを十二分に味わった。
妻の悪い部分だけを思い出して記述すると気持ちが楽になる。
それでも歳の差があり残されるのが予想できたにもかかわらず
いざ、現実となると辛く寂しい。
まぁ平均寿命以上生きたから天寿を全うしたんだと
自分を納得させるほか道はない。
彼女自身は自由闊達な人生を歩んで満足だったと思う(合掌)

12/5 受けたダメージがとても大きい。
彼女のことは考えないようにしてるがとても辛い。
心が壊れそう。母で経験済みだがそれ以上だ。
特に介護した2年5ヶ月は無力だったと思う。
結婚生活45年の思い出も多すぎる。

12/12 弔問があった。
親しい友人で鳥取へも電話見舞いがあったし
自宅にも数回の見舞いがあった方だ。
自身は圧迫骨折なので息子さん同伴である。
通常なら妻が見舞いに行っていたと思う。
体が不自由なのに義理堅い方だ。
思い出が多くてとても辛い。
ちょっとしたことを思い出し、涙がとまらない。
いまは欝状態なのだろうな。

12/20 今は心理的にとてもまずい状態が続いている。
連動して血圧も随分高い。

12/21 外で亡くなったのは妻の最後の思いやりかな。
今になって思い返すとデイケアでなく家で心肺停止すれば
あらゆる手段を用いて救命措置を施したと思う。
母の時にはそれ用に手術道具を一式揃えたくらいである。
その時点で警察に拘束されても構わないと思っていた。
介護をする人間はある意味、危険人物なんですね。
妻もそういう私の精神状態を理解していた。
だからこそ外部のデイケアで亡くなったのかもしれない。
家で亡くなれば不審死で調べられ大騒ぎになったろう。
急性大動脈解離なら助けようがなかったはずだから。

12/30 辛い毎日であるが以前ほどでもない。
最近、妻は絶妙な時期を選んで逝ったのかなと思う。
年令としては女性の平均寿命を上回ってるし、
デイケア中の急性心肺停止で苦しむ間もなかった。
それに私が立ち会っていなかったので「妻の死」という
強烈なトラウマを私に残さなかった。
在宅介護も私の年齢として難しくなりつつあった。
私自身やるべきことは全てやったかなと思う。

2014/1/1 もう前へ進むしかないかな。

1/3 今朝、ベッドの中で恐ろしい疑惑が浮かんだ。
私は妻親子の財布でしかなかったかもしれない。
なら辛く悲しい想いはブラックジョークでしかない。
普通、介護を受ければ
「ありがとう」「すみません」の言葉が出ると思うが
妻から一切なかったし葬儀の席で子供達から
「ごくろうさま」の一言もなく娘は自己弁護だけ
息子にいたっては訳分からない母親非難を展開した。
僅かの生命保険も娘名義に変えてあった。
今頃、親子で高笑いしてるとしたら
今まで辛く悲しい日々を過ごしてきた自分が滑稽だ。

1/7 香典返しの発送を終了。

1/11 きょうは最悪の日だ。
年金機構から加給年金29万円の支給を止めますとの
連絡があった。配偶者が亡くなった措置とか・・・
妻の年金を合わせて収入が 4/1 減になってしまう。
先月、年金を担保にして未払い葬儀費用を10ヶ月の
分割払い手続きにしたばかりなのでショックだ。
債務超過なので家計のやりくりが難しくなる。
カードを使っての自転車操業で一年を暮らすことに
なるので一歩間違えるとブラックリスト入りだ。
以前、妹が両親の残した預金や現金の横領を企んで
いたので妻に判断を仰いだことがある。
私「家裁で調停をしてもらおうと思う」
妻「・・・」無関心を決め込むので諦めた。
亡くなった妻を悪く言うのもなんだが生前も
没後も経済的に恵まれなかったようだ。
子供達も逃げて経済的な援助はゼロであったし
息子にいたっては貸金を踏み倒された。(哀)

1/23 結婚前から持っていた遺品を娘に送る。
これは実家が裕福だった頃の覚書のようだが
とても大切にしていた。
当然、私の一存で処分できるものでなく
血筋の娘が保存するか処分すべきだと考えられる。
遺品の整理は辛く悲しいが嫌だと言ってられない。
辛いから13年間そのままなんて人もいるとか。

1/25 入院してる姉の見舞いに行った。
週1回くらい見舞いに行ってるが病状が好転し病院食を
食べられるようになった。ずっと点滴を続け、やせ細る
ばかりで妻に続き姉も失うのかとやるせなかった。
だが、ここにきて好転したのは妻が身代わりになったん
じゃないかなと思えた。かって、妻が ICU に入院して
いたとき飼ったいた巨大金魚が死んだ。餌金と呼ばれる
稚魚から育てた金魚でショックだったがペットが飼い主の
身代わりに死ぬこともあるという話を聞いていたので
根拠もないのに「妻は絶対に助かる」と確信した。
このことを思い出したのは事態が似ていたからである。
11/5 に姉が入院し、11/7 に妻が突然死した。
体調が良くなり、私見では3〜5年は大丈夫とふんでた
のに逝ってしまった。巨大金魚と同じく偶然すぎる。
介護をした私に借りを返したかもと思う。(感謝)

1/27 1/23 に娘に送った妻の遺品の受け取りを拒否された。
「手紙その2」の如く以後、遺品の受け取りを
拒否しますって・・・私の品物でなく母親の持ち物を
受け取り拒否するって心情が理解できない(哀)
あまりにも妻が可愛そう。生前も無視されたし・・・
「介護は実子の役目だよ」と言ったのが娘の脳内では
一般常識を外れてると理解した可能性もある。
法律も介護は実子の役目だと明記されてるのを知らないようだ。
娘の介護を望む妻からの要求だったんだけれど遠慮があって
はっきり言わなかった私の落ち度でもあった。
落ち度というより反社会勢力との縁を嫌う私の本音だ。
妻も子供2人の職業を聞かれるのが嫌だったと思う。
高齢になれば夫より実子と暮らしたいのが普通だし
それくらいの常識は娘にもあると思っていた。
それに「最後くらいは親孝行しろ」と遺骨を押し付けたのを
根にもってるようだ。妻先祖の位牌や仏壇も手元にある。
まぁ娘の性格からして想定内であるが妻が不憫だと思う。
処分を任されても宗教に無知なので困った。
このまま保存するか「燃えるごみ」で出だすかの二者択一
だが、結論は命日までに出したいと思う。
これで妻逝去の手続きはほぼ終了したようだ。

手紙その1
手紙その2

1/28 妻と親しかった女性の弔問があった。
密葬だったので妻の逝去を知った人達が時々訪れる。
さすがに電話はないが手紙はまだ配達される。
その度に妻を思いとても辛く寂しい。

1/29 妻の病気についてボンヤリ考えていた。
なぜ脳内出血なんだ?なぜ動脈解離なんだと。
発病2年前まで喫煙者だったので、それが
原因で寿命を縮めたのかなと思い至った。
毎日、こんな事ばかり考えてる。
生前、遺書と葬儀費用は用意してあると
言ってたが、いまだ見つからない。
メガネケースの中に1円玉が4個入ってた?

2/2 今月から葬儀費用の割賦が始まる。
年金担保の10回払いで妻命日までに終わる。
このブログも終了に近くなったので補正しますが
妻はバツイチで子供達は前夫の子供であり
妻とは血縁関係にある。つまり実子です。
年令的には私に近く息子には「兄さん」と呼ばれていた。
娘は夫に先だたれ独身子なし、息子は妻あり子なしです。
私の社会的な考えの殆どは年上妻の感化でしょう。
葬儀に坊さんや戒名はいらないと遺言されていたが
娘が手配した。介護は逃げるし遺言は無視なんて腹が立つ。
残した生命保険の金額からしてお寺さん抜きだと分かる。
でも実家の墓守は実子である姉弟の務めだからと我慢する。
私達の場合、難しいケースのひとつだと思うが
生涯を共にできて妻に感謝している。
まだ辛く寂しいが前に進むしかないと思う。









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