事情により98才の母を自宅で介護する事になりました。
介護設備の設定、各種申請と全てが初経験です。
とりあえず入院中の病室を見本に備品を用意する積りです。
関係者からは「想像以上に大変ですよ」と危惧されていますが
息子である以上これは義務ですよね。
病院からの知らせで次期入院患者が決まってるから大部屋に移って頂きたい。
その大部屋も次の人が待ってるから早急に退院するようにとの事です。
母は入院して5ヶ月目です。今の保険制度では3ヶ月以上入院させてると
病院経営は赤字とのこと、欠陥医療制度が垣間見えます。
この制度は病人を抱える家族にとって弱い者虐めとしか感じられません。
最初、入院した時は4人部屋でしたが病状が悪化したのでナースステーション
に近い個室に移動しました。
請求書を見て驚きました。部屋代は月に27万円です(苦笑)
母の現在状況は左手左足は正常ですが胃ろうによって栄養補給をしています。
痴呆はなく視力は正常ですが聴力は入院後半減しました。
この状況を在宅または通院によるリハビリで少しでも改善出来たらと思います。
今後、自宅介護ですので必要な物を揃えねばなりません。
まずベッドですが病院と同タイプの3モーターを手配しました。
このベッドは高さを電動で調整出来ますので介護者にやさしいベッドです。
それと吸痰器です。これは停電を想定して手動式にしました。
あと、細かい物で血圧計、聴診器、体温計等です。
退院までの1週間は自宅介護のレッスンになります。
自宅に老人が同居してる場合は何時の日にか倒れると思って自宅介護の
心構えをしておくべきです。
私の母の年齢で施設に入れば身内に会えずに臨終を迎える可能性が高く
現代の姥捨て山になりかねないです。
私は机上での用意でしたので資金の調達、用品の購入に手間取りました。
小物の購入に半月を費やした事もあります。介護施設等は順番待ちが多く
急場に間に合いません。介護福祉士が不足してる現在は高要介護だったり
重度の痴呆を持ってる人は断られるのが実態です。
都内の特養は数百人待ちだそうです。特養が駄目なら老健ですが同じです。
かってない高年齢化が進む現在、対策が後手にまわってるんですね。
これからケアマネージャを決めて介護プランの作成をお願いします。

11/27/2007
ケアマネージャーを決める為に妻をふれあい介護支援センターに送り
介護交替に病院に出向く。丁度、オムツの交換時間なので実習をする。
いつ来たのか叔父が見物してる。
私も始めて、母も息子の手による交換は初めてなのでお互い落ち着かない。
終了後、車椅子に乗せて一階のリハビリ室に向かう。
リハビリ中にケースワーカーとケアマネージャそれに妻の訪問をうける。
病室に戻り胃ろうに栄養剤を注入する実習をする。毎日見てるから簡単だ(笑)
自宅にベッド到着、さすがに医療用だけあって構造が頑丈このうえない。
運送会社係員とふたり室内への搬入にひと苦労でした。

11/28
妻と病院に出向く。
リハビリの実習。隣でリハビリを受けてる40代と思われる女性が母と同じく
右手が使えない状態ながら特殊な杖を使用して歩行訓練中です。
母は興味深々のようです。
努力家の母ですからいずれ歩けるようになるでしょう。
きょうは、妻が栄養補給操作の訓練を受けました。ま、私より下手ですが(笑)
帰りにドラッグストアとホームセンターで必要品を購入する。
ケアマネージャが来宅、設備の確認や必要書類等の指導を受けました。

11/29
妹が自分の病で他病院へ通院するので2時間早く病院にむかう。
オムツの交換を実習、大量の排出物なのでコツがあって難しい。
通常、病院は3時間毎に交換するんですが、殆どが尿なので簡単なんですが。
階下のリハビリ室へ車椅子で移動、昨日と同じ治療を受ける。
妻が来院、きょうは流動食の点滴とオムツ交換の実習とのことです。
在宅介護に必要なものを購入するためドラッグストアに向かう。
次から次へと必需品が出てくる・・・初めての自宅介護ならですね。
妻の友人のご主人がホスピスに入所されました。
終末療養施設です。余命3ヶ月と言われ自宅介護してたんですが容態が
悪化したので掛かり付けの大学病院の集中治療室に入りました。
が、残酷にも病室がないから引き取って頂きたいと宣告されました。
容態が悪いのに引き取ってどうなるものでもありません。
他に病院を捜したが空きがなくホスピスに入れたそうです。
ホスピスなら医者が常駐してるし痛み止めの措置が可能なわけです。
多分、家族は掛かり付けの大学病院に捨てられたと思った事でしょう(悲)

11/30
きょうのレッスンはオムツ交換、リハビリ、栄養剤の点滴でした。
まぁ、フルコースですよね。看護主任から退院手続きについての質問を
受けたんですが妹がしてなかったようです。
入院後の手続きは全て妹まかせでしたので困りました。
それに在宅介護の訓練も受けていないとのこと。介護の一部に
医療行為もあるので訓練を受けた私達夫婦は OK ですが・・・
実家に立ち寄り、退院手続きを明確にするよう妹に依頼する。

12/1
ナースステーションに直行、退院日時を主任さんと相談し決定する。
何時も、入れ違いでいない筈の妹も近くで二人の会話を聞いている。
退院は 12/9 (土)10:00 AM  搬送車も主任さんに予約。
12/3(月)17:00 PM にナースステーションにて妻同伴で主任さんより
介護レッスンの予定。退院日時をケアマネージャーに報告する必要が
あるが不在で連絡できませんでした。
食品(流動食)は病院の薬局で購入できるとの事で疑問点が一つ消えた。
きょうのレッスンはリハビリと流動食の点滴で、合い間にマッサージと
口内ケアをする。母の顔が少しばかり明るくなったように感じる。
心配かけてごめんね。「努力の人」の本領を発揮して歩けるように
なってほしいです。

12/2
病院の中庭を工事してるせいか日曜日なのに駐車してる車が随分多い。
病室に出向くと丁度、看護師さんが母の口腔ケア中です。
早速、レッスンを受けました。
当方で購入した吸痰器の扱い方も親切に教えて頂きました(感謝)
今日の母は元気がなく直ぐに目を閉じてしまいます。
昨夜は眠れなかったようです。
一時間毎にするリハビリ体操も気乗り薄です。

12/3
ケアマネージャーに母の退院日時を報告する。
彼女からは訪問看護を火曜日、訪問リハビリを金曜日に予定してる
旨の返答を得る。最初、電話受付の女性から
「お名前を丁頂していいですか」と言われた時は一瞬ひるみました。
言葉は進化すると分かっている積りですが、今様の丁寧語なのかな。
15時頃、ケースワーカからの電話で時間的に搬送車の手配は
難しいとのことなので手配はこちらですると返事をする。
タクシーを使うか妹の車を使う事になりそうです。
16時頃から看護主任さんより流動食の調合セット方法、胃ろう
チューブの掃除方法、薬品の調合セット方法の講習を受ける。
受講者は私、妻、妹で見学者?の叔父です。
吸痰の実習も受けたが担当の看護師さんと話がかみ合わない。
きょうは口腔ケア、オムツ交換、リハビリ、流動食のセットで
各々4回位の経験ですので手際がよくなりました(笑)
それにしては母の元気がない。口腔ケアはいやがるしリハビリは
消極的です。

12/4
オムツ交換、リハビリ、白湯胃ろう注入と通常のレッスンを行う。
今回のリハビリは自家用に購入した介助用車椅子を使用する。
昨日同様、今日も母の元気がない。階下のリハビリ室へ向かう前に
ケースワーカーの NA さんの来室を受ける。
搬送車の依頼が可能になったとの事ですので軽の福祉車をお願いする。
軽なら自宅の玄関に横付け出来て助かります。
リハビリ後、今度はケアマネージャーの NY さんの来室です。
今朝、電話でお願いした強力な吸痰器をレンタルする件です。
私が購入した吸痰器では能力不足だと病院から指摘されましたので
レンタル業者を探してくださるようお願いしてありました。
病院の帰りに西友の百円コーナーに立ち寄り樹脂容器類を購入する。
待ちに待ったスロープが配達されてて必要品が全て揃いました。

[オムツ交換マニュアル]
まず室内ファン起動。
 * 本人が寂しくないようベッドはダイニングキッチンです。
ファンストーブ起動。
 * 冬は患者が寒くないように室温をあげる。

必要品用意
 * ゴム手袋(市販の使い捨て100枚入り)
 * 湯入り容器(汚れ落とし用100円ショップで購入)
 * キッチンタオル(お湯で洗った部分の湿気をとる)
 * おしりふき(ウエットティッシュで同名の市販品)
 * 汚物収納ボックス(蓋付き密閉できるタイプのプラボックス)
 * 交換オムツ、パッド(パッドは2枚重ねが確実)

患者の腰を上げてパンツ類を足元へずらす。
オムツのパッチを外して開ける。
局所をお湯で洗い(湯はパッド又はオムツに吸収される)
キッチンペーパーで湿気をとり「おしりふき」で仕上げる。
尿だけならパッドの交換で充分です。
便なら洗ってパッドとオムツで便を巻き込むようにして外す。
(オムツで隠れる部分の清拭を済ませる)
一人で交換する場合のコツは患者に仰向け状態から横向きにし
オムツ、パッドの下端を少し巻いて装着し体を仰向けに戻す。
理解してるが、文章で説明するのは難しい(笑)
で、元の状態に戻して終わりです。
パッドのような小さいものは握ってゴム手袋を
外し手袋の袖口?を輪ゴムで止めれば清潔に処理できる。
* 手袋は衛生面から常に裏返しになるように外す。
* 手は汚物用とそうでない物用に使い分けると清潔です。

12/5
きょうは母の元気がいいので気分がいい!
オムツの交換タイムだが
看護師さんはパッドを私に渡して他の患者さんのオムツ交換です。
つまり、自分でやりなさいという事ですね。
便でしたが実習通り終了、母の抵抗もなくなりました。
「赤児の頃の恩を返してるんだよ」
って何回も耳元で囁いてた効果が出てきたようです。
女性としての羞恥心があり、同性に世話をしてほしかったようです。
看護師さんは終了後の点検もせず汚れたパッドを持って退室、
信用されたのかな?
リハビリと白湯の補給、ニトロタームの交換を行う。
夕刻、吸痰器のレンタル業者より連絡があり
明日、病院でお会いして品物を受け取る約束をする。





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