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10/1(水)
向かいのベッドが埋まりました。
やはり赤ポッチで寝たきり患者さんのようです。
皆さん何らかの点滴を受けています。
お隣は母の時に気をもんだ IVH です。
栄養も薬も、もちろん輸血も血管に注入します。
危篤状態の患者さんへの措置です。母は
同じ状態から生還したわけです。
本日の体調はいいようです。

10/2(木)
熱もないし体調は固定したように感じます。
メディエフ終了後、白湯のフラッシングのみで
薬の注入もないようです。
便通は3日間続けてあるのは浣腸の後遺症でしょう。
日誌によると毎週金曜日には入浴ですから
重病人でないという事でしょうか。

10/3(金)
体調は悪くないが筋肉がかたまってきてる。
毎日の簡単なリハビリじゃ焼け石に水ってことか。
入浴直後で気分はよさそうです。

10/4(土)
6人部屋で6人が一斉に点滴中で壮観です。
体調は、ここ数日変化なく良好です。

10/5(日)
体調はほどほどですが話し相手もいないので
気持ちが落ち込んでるようです。
まぁ 息子相手じゃお喋りにならないでしょうしね。

10/6 (月)
微熱あり。
最近、言葉すくなく無表情にちかい。
ナースコールのボタンに以前ほどの執着なし。
このままでいいのかな?

10/7(火)
喜怒哀楽を顔に表わさなくなった。
言葉も少ないし、体調より精神面が心配だ。
退院の話が出なくなったので気持ちが
落ち込んでるのかな。

10/8(水)
体調はいいようだが
相変わらず落ち込んでる感じです。
向かいの患者さんを指差すのだが
意味不明です。

10/9(木)
母に何時ものようにリハビリまがいを始めたら
お隣のベッドから聞き覚えのある声が・・・
カーテンの隙間を覗くと母の担当だった
女性理学療法士さんです。
プロの横で「グー、パー」は気まずいので
リハビリは中止です。
母もお隣を気にしてるようで
「カーテンを開けて」と言いますが
やんわりお断り申し上げました(笑)

10/10(金)
入浴後でご機嫌です。
お向かいさんが入れ替わりました。
娘さんが付き添っていますが痴呆があるようで
病院にいるのが理解できないようです。
失礼ですが母の退屈しのぎになります。

10/11(土)
褥瘡ができたのかな?コムフィールアルカスとサージフィルムが
テレビ台に置いてあった。入院後、母の背中を見てないので状況がつかめない。
在宅の時は一日に最低4回は背中を調べていたが入院中は病院まかせである。
体の下に敷くゴム引きシートは危険だと教本にあったので在宅での使用は
やめたが病院では通常使用であるがいいだろうか。
患部を早急に調べよう。

10/12(日)
ナースセンターで主治医の O 先生を発見、母の容態を聞く。
「入院継続か退院か、微妙な状態で
 心不全が慢性化してるので無理は禁物」との事。
母の背中を調べたが褥瘡なし。体調はいいようです。

10/13(月)
昨夜、寝てないのか または、睡眠導入剤を処方されたのか
ウトウトしてる。通常のケアをして帰宅する。
ワイフが禁煙に挑戦中なので
私の血圧は収縮期平均150以上あったのが
120位で頗る体調がいい。
心不全の母にとってもタバコは危険この上ない
ので退院までに禁煙してほしいものだ。

10/14(火)
体調はまぁまぁです。
退院日時は20日10時に決定。
ケアマネージャーに電話連絡。
結果は21日10時頃来宅の予定。
訪問看護師さんは従来通りの日時予定。
軽車椅子搬送車は9時から12時の3時間レンタル。
叔父宅に電話連絡。

10/15(水)
退院日を母に伝える。
さすがに表情が少し和らいだ。
10日ほどの予定がのびて2ヶ月である。
先が見えず気持ちが塞いで当然です。
ひょっとして退院できず
病院で一生を終えるんではと思っていたかも。
退院時身軽なように少しづつ荷物を
持ち帰ることにする。

10/16(木)
微熱あり、他は問題ないようです。
同室の患者さん達は日ごとに悪くなってるようです。
メディエフは母のみで他は IVH か抗生物質です。
お向かいさんの声高な独り言が
母の関心の的です。

10/17(金)
窓際の患者さんは酸素呼吸器を装着中ですし
お向かいさんは容体悪化で娘さんと看護師さんが
緊張して会話中、それを母が凝視してる。
母に入浴後のリラックスした雰囲気がない。
ここ数日のうちに亡くなる患者さんが出るかも。
叔父より退院日に行けない旨電話あり。

10/18(土)
お向かいさんが IVH 措置中です。
やはり昨日は危険な状態だったんでしょう。
短期日にここまで悪化するとは驚きです。
母は微熱があるが元気なようです。
今年の母(百寿)と私の運勢は大凶ですが
逆に運がいいのかな。

  10/19(日)
退院に備えて車椅子を病室に届ける。
きょうは母に元気がない。
帰るまで一言も発っしないなんて初めてである。
帰り際にお向かいの娘さんに出会った。
お孫さんらしき青年が一緒である。
母のケア中、何回も看護師さんが訪れていたので
病状がよくないのだろう。

10/20(月)
過去の経験から退院手続き等は順調に終わった。
2ヶ月も入院していたので頭の切り替えに時間が
必要かもしれない。

10/21(火)
在宅介護一日目。
もうすっかりケア順序を忘れたと思っていたが
体が忘れてませんでした(笑)やはり8ヶ月は無駄に
ならなかった。にしても母は随分痩せました(驚)
退院後、初の訪問看護日で珍しい男性看護士
見習い同伴です。

10/22(水)
きょうは主治医往診日です。
13時頃、母が暑いと言うので体温を計ったら38度6分の
高熱である。水枕と両腋の下に氷袋を措置する。
叔父来宅。 久しぶりに母の笑顔をみる。
O 先生来宅。いいタイミングである。
熱さましを処方して頂けるとのことだが明日である。
この状態なので3時のオムツ交換は省略する。

10/23(木)
深夜、2回ほど顔を覗いたら口を開けて爆睡中です。
早朝に検温したら38度1分、あまり下がっていない!
昨日と同じ措置を施し病院からの熱さまし薬を処方する。
夕刻には37度6分まで下がり一安心です(嘆息)

10/24(金)
体温は37度5分で固定状態です。
氷枕も効果なし、熱さまし薬の効果を待つのみ。
17時に血中酸素飽和度を計ったら91です。
母の場合、正常ですと97を記録します。
昨日より回復してるので様子見です。

10/25(土)
体温37度1分で、ほぼ正常体温に戻りました。
氷枕も中止、我侭も元どうりでウザイです(笑)
退院後、最初のリハビリ日でインフルエンザ注射の
予約もしました。

10/26(日) 昨夜から今朝にかけて何回も呼ばれて眠い。
まぁ 元気であればこそであるが・・・
体調が悪いときはだんまりですから喜ぶべきかな。

10/27(月)
体調はまぁまぁです。

10/28(火)
きょうは訪問看護日です。
オムツの中で皮膚の皮が径3cm ほどめくれて困った。
湿気の多い所ですので表面が乾燥しないし
アルミ繊維のパッチを当てて大型バンドエイドで
とめておくんですが交換するとき薄皮も剥がれます。
何らかの方法で防水し、乾いてから外す方法を
考えないと化膿したら大変です。

10/29(水)
最近、母の介護がうまくまわらない。
ワイフはタバコを吸い放題で危険だし
妹はたまにしか顔を出さないのに口を出し放題。
介護放棄で週刊誌のネタになっても可笑しくないのに
本人に反省はなし。看護主任さんから
「私達は仕事だから出来るが家族で寝たきり老人を
24時間介護するのは難しいよ」と言われたのを思い出す。
家族というより1人で看ているわけだが・・・
私が倒れた時が母の寿命と思うと不安でもある。
ちょっと疲れたかな。

10/30(木)
ここ数日の熱のせいで唇が随分荒れている。
そこえもって浮き上がった皮膚をとるので血が出てる。
メンソレータムを塗って爪がひっかからないように
潤滑?したら薬兼潤滑剤の効果はあったようだ。
バイタルサインは正常値の範囲で安堵する。
10/31(金)
体調はとてもよく騒々しいです。
5分毎に呼ばれるので
適当に無視していますが
敵も根気でムチャクチャ言います。






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