摩擦肉盛とは板材表面に摩擦熱で軟化した材料を直接肉盛する方法である。摩擦肉盛による表面改質は金属表面に様々なコーティング層を形成し耐食性・耐磨耗性などを付加します。
表明改質には溶射、プラズマ、PVD、CVDなどあるが、摩擦肉盛による膜厚1mm〜2mm程度の工業的意味を持つ改質層を得る方法は摩擦肉盛以外にほとんどない。 |
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摩擦肉盛の原理と特徴
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原理は肉盛させる材料(丸棒)を回転させながら平板に押し当て摩擦発熱させてスライドさせることにより平板上面へ肉盛します。従来の他方法に比べて高能率、熟練が不要、異種金属の接合が可能など優れた特徴がある画期的な肉盛技術です。
そのプロセスは、回転する肉盛材(丸棒)が所定の回転速度に達すると、軸方向に圧力をかけて基材を接触させ、十分に棒材が加熱した時点で基材を移動させる。その後、回転している棒材と基材との界面に発生する定常的な摩擦熱によって棒材を塑性的に圧着させ、基材上に安定した肉盛層を形成する。肉盛材としては、耐摩耗性の向上を目的として硬質材が用いられる。 |
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摩擦肉盛の様子をご覧下さい。 |
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原理
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特徴
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・ 固相プロセスである。
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激しい塑性流動により肉盛層は微細で均質な組織となる。
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比較的厚い層の創成・改質が可能である。
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・ 基材の希釈がない。
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自動化が容易であり、熟練技術は不要である。
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スパッタ・ヒュームの発生が無く環境にやさしい。
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